閉じ師は探偵気取り【降谷零】

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『安室さん。』

「…透でいい。」

戸締りの帰りだろう2人が道を歩いた。

もう日もふけってポツポツと街灯がつく。

『明日米花中央病院で集合ね。』

夕日による逆光で安室からはAの顔を伺うことが出来なかった。

「ああ。」

何故病院で？と安室は疑問に思ったが、明日分かることだろうと聞くのを辞めた。

そして2人は別れた。

安室はポアロを休むと言いに行ったのだろう。

Aはマンションに向かった。

定期的に蘭達が掃除しているので綺麗な部屋を見てAはありがたいなと思った。

すぐに本棚に向かった。

もうひとつの家にはない本がここにはあるからだ。

『常世へ行く方法は…。』

早く助けないという焦りがAを掻き立てた。

『くそ、なんでないの？』

早くしないと間に合わないかもしれない。

"Aさん"

彼女はすずめさんは、恩人なのに。

『あのまま要石だったら良かったのに…ｯ！』

こんな気持ちになるなら。

すずめさんには家族もいるのに。

目の前がぼやけて見えた。

何かヒントさえあれば…

『…やっぱりおばあちゃんに聞かないと。』

自分の不甲斐なさに打ちひしがれるAだった。

あのまま。

あのまま。

彼女が、宗像Aが要石としての仕事を全うしていたら

なんて愚劣をAは吐くのだった。

◇◆◇

『gummonnin！透！』

「君は元気だな…」

昨日とはうって代わりにこやかな笑みを浮かべるAに安室は呆れた。

「それで？何しにここに来た？」

『お見舞いだけど？』

「はぁ？」


作者です。とうとうおばあちゃんに会えます。元々はおじいさんでしたが、この作品ではおばあさんです。

すずめちゃんも会ってます。そろそろ芹澤さんに会いたいですね！

そしてお気に入り登録90人突破ありがとうございます！！

嬉しすぎます😭これからもよろしくお願いします！

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