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「行ってらっしゃい」

Aと降谷はそう言われるなり扉から追い出されてしまう。

扉はAたちを追い出した後パタン……と自動ドアのように閉まった。

「……閉めましょう、Aさん。」

鈴芽はそう言って鍵を差し出した。

『うん。』

Aは少し晴れやかな顔だったが、対照的に降谷はただ呆然としていた。

『次にヒロくんに会う時は死ぬ時かぁ。直ぐに会ったらどうしよう。』

「縁起でもないこと言わないでくださいよ!」

鈴芽に叱られ、Aはあっけらかんと笑った。

そして鈴芽と共に祝詞を唱えた。


『かけまくもかしこき日不見(ひみず)の神よ』

空気が止まったような感覚に降谷は襲われた。

『遠つ御祖(みおや)産土(うぶすな)よ』

Aの手に持たれている鍵が僅かに光を帯びた。

『久しく拝領つかまつったこの山河』

降谷は祝詞を唱えていなかったが、頭に流れるのは青い春だった。

彼らとの青い春。

何故関係の無い扉に親しみが生まれるのか、それは降谷も、Aも分からなかった。

『かしこみかしこみ謹んで__』

鍵が光を弾けとばしたその瞬間だった。

『お返し申す。』

ただ静かに2人は鍵を閉めた。

「行ってきます。」

鈴芽は晴れ晴れしい顔を浮かべた。

「さ、帰りましょう。Aさんと……」

「安室透です。」

とことんトリプルフェイスな彼にAは感心した。

「アムロサン?」

なんかキャラさっきと違うくない……?と鈴芽は不審に思ったが、Aは何ともなさそうな顔をするのでその不信感もどこかへいってしまった。

『さーて。親御さんに謝りに行くかな!!』

「私の家放任主義なので大丈夫って言ったじゃないですか。」

『あれの何処が???』

鈴芽とAの口喧嘩に降谷は笑って窘めた。

「とりあえず車の所へ行こう。」

◇◆◇

降谷は帰る途中、扉の方を振り返った。

「(ヒロ、本当はどこかで分かっていたんだ。)」

降谷は力無く笑った。

「(ヒロを殺したのは俺だと。)」

作者です。降谷さんは多分どこかで自分が殺したんだと思ってたんじゃないのかなぁって話です。

本当は諸伏さんに自分が殺したという可能性を無くしたかったけど、諸伏さんのごめんで全て分かってしまったんだと思います(早口)

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チョコミント(プロフ) - 未零 ♪mirei♪さん» そうなんですね!お互い頑張りましょう! (2022年12月29日 8時) (レス) @page22 id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
未零 ♪mirei♪ - めっちゃ、いいところで終わってる〜私は今、「すずめの戸締まり✕名探偵コナン」って小説書いているんですけど、すごく進んでて羨ましいです!更新がんばってください! (2022年12月29日 0時) (レス) @page22 id: 8da36c452f (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント(プロフ) - まみこさん» よろしくね!更新も頑張らせてもらうね〜 (2022年12月26日 18時) (レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - チョコミントさん» えー!覚えててくれたの!嬉しい!!これからもよろしくね!更新頑張って! (2022年12月26日 14時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント(プロフ) - まみこさん» 遅くなったけどメリークリスマス〜!私は結構色んな人覚えてるタイプ(?)だから全然覚えてるよ!タメ口は結構なんとも思ってないから大丈夫!良ければこれからもどうぞ仲良くしてくれると嬉しいな。 (2022年12月26日 7時) (レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チョコミントス | 作成日時:2022年12月13日 13時

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