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「ならば俺はどうなんだ?」
『さぁ?行ったことある?』
「どんなところなんだ?」
自分の記憶を探るように安室は目を閉じた。
『綺麗な場所だよ。満天の星ぞらがある草原。』
懐かしむように言うAを静かに老人は見た。
「それは後でいいじゃないか。まずはすずめさん、だろう?」
『そうだね。それで?どういうこと?』
「…もしかしたら。すずめさんがくぐったことのある扉を見つけられたとしたら?」
『…すずめさんを介して中に入れるかもしれないってこと?』
そんなことありえるのか?
入ったことのある人間ならまだしも。
「中には今すずめさんがいる。だからなすことの出来ること。早くしないとその扉でも中に入れないかも知れない。」
『…分かった。』
そう言うAの目にはしっかりと光が入っていた。
『透。危険な旅だよ。着いてきてくれる?』
「最初からそのつもりさ。」
「行ってらっしゃい。」
『…行ってきます。』
◇◆◇
老人が入院している病室のカーテンに物陰が映る。
「…貴方は鈴芽さんを守ると思っていましたよ。」
「…。」
「そうせざるおえなかった?ああ。あの子ね。」
「…。」
「あら。ついて行ってくださるの?…Aたちを任せましたよ。」
「ナァーン」
猫の鳴き声がしただけだった。
「…降谷ちゃんがあの世界に魅了されないといいけれど。」
そう言って老人__宗像羊子は"報告書"を見た。
それに載っていたのは______
"諸伏景光"
殉職届けだった。
「…もう1年たったのね。」
何も知らない柔らかな風が羊子の頬を掠めた。
作者です。諸伏さんの死亡年をかなり捏造してます。
もしかしたら違うかもしれませんがご了承ください。
芹澤さん早く来て欲しいですね…(白目)
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チョコミント(プロフ) - 未零 ♪mirei♪さん» そうなんですね!お互い頑張りましょう! (2022年12月29日 8時) (レス) @page22 id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
未零 ♪mirei♪ - めっちゃ、いいところで終わってる〜私は今、「すずめの戸締まり✕名探偵コナン」って小説書いているんですけど、すごく進んでて羨ましいです!更新がんばってください! (2022年12月29日 0時) (レス) @page22 id: 8da36c452f (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント(プロフ) - まみこさん» よろしくね!更新も頑張らせてもらうね〜 (2022年12月26日 18時) (レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - チョコミントさん» えー!覚えててくれたの!嬉しい!!これからもよろしくね!更新頑張って! (2022年12月26日 14時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント(プロフ) - まみこさん» 遅くなったけどメリークリスマス〜!私は結構色んな人覚えてるタイプ(?)だから全然覚えてるよ!タメ口は結構なんとも思ってないから大丈夫!良ければこれからもどうぞ仲良くしてくれると嬉しいな。 (2022年12月26日 7時) (レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコミントス | 作成日時:2022年12月13日 13時