勧誘の時間 ページ28
理「待つんだ。」
裕「なんでしょうか」
理「生徒会、入らないか？A組にもあげてもいいが。」
裕「だが断ります。」
理「まぁ、これをみたまえ。」
(パラっ)
裕「こ、これは！」
そこには、俺が前にいた中学の成績表幻想入りしたから、学年末は空白、したがって俺は今中学中退状態だ。
理「これを見る限り､､､君はもう本当は高校1年なんだよな。それに生徒会もやった跡がある。それなら、この点も取れて当然。というわけか」
裕「それは、違いますよ。」
理「どういうことだ？」
裕「正直、A〜Dのクラスの授業は効率が悪いし、この鬼蓄すぎる私立校､､､元々行ってたとこなんて、関係ないですよ。」
理「そうか。」
裕「ですが、私が不正をしないよう頼んだのに二つ返事で断るのは申し訳ないので､､､そうだ、学秀君に私が次回のテストの数学で負けた時は、私にできる範囲のことなら、何でものみましょう。」
理「浅野君の一番の得意科目は数学だが？」
裕「だから面白いんですよ。」
理「ますます、入ってほしくなるね。博麗君」
裕「6時限目の時間なので失礼します。」
理「ああ。」
(私に向かって臆せずに条件まで出してくるとは、彼も中々のやり手のようだな。)
学「失礼します」
理「浅野君、先ほど、博麗君から宣戦布告を受けたよ。」
学「そうですか。それより､､､僕に何か、隠していませんか？」
理「何もないが？」
学「最近必要以上にE組と関わっているように見えるのですが。」
理「そうか。」
学「E組と期末試験で賭けをすることに対しては向こうとも連絡をとっていますが､､､勝った時は、息子として一つお願いしてもいいですか？」
理「それは、甘えか？浅野君。」
学「そんなことはありません。いつか貴方を支配するための段階措置です。」
理「さすが私の息子だ。」
お互いの笑い声が響く。
裕「やれやれ、あの親子は本当に親子なのかね､､､どんだけ他人行儀なんだよ。ネクロファンタジ､､､」
学「何してるんだい？博麗君」
裕「おわっ！って学秀か。そんな笑みを浮かべるなよ。腹黒会長にしか見えないぞ。」
学「僕が腹黒､､､か、まあいい。それより勝負する教科は本当に数学でいいのかい？」
裕「ああ、むしろそれがいい。」
学「僕が勝った時は、いまだしていた謎の空間についても説明してもらうよ？」
裕「引き分けはどうする？」
学「君の勝ちでいいよ。」
裕「強気だねぇ､､､ま、いいや。じゃあな」
学「ああ。」
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