少女の過去 ページ8
「母さん、アレなに？海のお巡りさん？」
母「いえ、海のお巡りさんなんかじゃないわ。海賊」
姉「父さん帰ってきたの！？」
母「父さんがいる海賊の船長さん捕まったでしょ？違うわ。」
「…父さん？私達に父さんなんているの？」
姉「当たり前でしょ。アンタは見たことないから知らないんだろうけど」
母「あんた達隠れてなさい！」
そうして私達は段ボールの中に敷き詰められた。
姉「ちょっと！狭いでしょ？アハハ！ちょ、擽ったい」
「姉さん、ここ弱いよね！」
母「静かに！」
「…姉さんのせいで怒られたじゃない(小声)」
姉「あんたが擽らせるからでしょ？(小声)」
私達はなぜか楽しんでたの。
馬鹿よね。意味わかんないわよね。
2人でクスクス笑ってた。そしたら
バーン！
銃声が聞こえた。
さっきまでニコニコしてた私達は一瞬で凍りついた。
「姉さん今の音なに？」
姉「シ！静かにして…」
姉は状況を把握出来たのかもしれない
母が殺されたことをもう、分かっていたのかもしれない。
足音がなくなると姉は段ボールから顔を出した。
私も姉と同じように顔を出した。
「…母さん？」
母の着ていた綺麗な白色のドレスが真っ赤に染まっていた。
姉「…逃げよう」
「え？」
姉「逃げよう、A。ここにいちゃ私達も殺される」
「でも、母さんが！」
姉「母さんがなんのために私達を段ボールに入れたの！？」
「…」
姉「私達を生かすためよ…きっと」
その時の姉の目は何かを決意した目をしていた
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クジラ。(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます(T ^ T)そのお言葉が励みになります！！ (2016年7月24日 13時) (
レス) id: d779d59ab4 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - すごく面白いです！これからも更新頑張って下さいね！ (2016年7月24日 12時) (レス) id: c519be83e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クジラ。 | 作成日時：2016年7月17日 0時
