焦凍は私にとって1番のヒーローです！[轟焦凍] (ページ32)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:62,850 hit

私のヒーロー30 ページ32

轟side

轟「Aｯ！」

隣でAが意識を失った瞬間、縄のようななにかで拘束された。

？「遅くなって申し訳ありません…。お父様」

轟「？」

？「ねぇ！あなたが轟焦凍くん？」

轟「はい。」

轟「ｯ！」

縄の締め付けがいきなり強くなったと思うと、勢いよく地面に叩きつけられた。
なんとか氷結を作って怪我はなかったが…

なんなんだ、この人…

？「こんにちは。はじめまして。
AAの姉です♪轟焦凍くん、よろしくね」

姉…？
Aの姉…。

父「悪かったな。いきなり呼び出して。」

姉「いえいえ、今日は仕事もありませんでしたし、何よりAに会えるなんてｯ
あぁ、今日は最高にハッピーですわ…！」

Aを俺の腕から引きはがすように抱き寄せて熱っぽくAに会えて嬉しいと呟くAの姉。

…シスコン？

轟「あの…」

姉「ねぇ、轟くん。
君に選択肢をあげる。」

そう言って振り返ったお姉さんは、Aそっくりだった。

姉「1つ目、Aと個性婚する」

そんなの

轟「いやです。」

ふふふ、と笑うとお姉さんは2本たてた指をピッと上げて

姉「2つ目はAと別れること！
Aとは必要最低限しか関わらないこと！」

轟「!?」

Aと、別れる？
この人は、何を言って…

姉「ふふ、でも、大好きなAと離れるなんて、出来ないものね。
従って、君にはAと個性婚するという形しか選択肢が残されてないのよ？」

計算高い。
計算高く全てがこの人が望んだ方に物事が進む。

ああ、Aの姉だ。

Aと個性婚するか、別れるか…。

不正解しかない選択肢を与えられて俺はただただ呆然とするしかなかった。

この選択肢から正解を導くのは
全国模試で1位を取るより…難しい。