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「君が見つかった当時の君の体力では、リカバリーガールの“癒し”の個性を使うと逆に死んでしまう恐れがあった。だから、応急処置しか出来なかったんだ。でも、今の君の体力なら大丈夫だろうね。明日、リカバリーガールに来てもらって治してもらえるように手配しとくよ。
何か気になることはあるかい？」
先生は私が不安にならないように、優しく教えてくれた。それはありがたい。
気になることはある。私の身体に、微かな違和感があること。私のじゃない、何かがある。でもそれは嫌なものじゃなくて、むしろ安心するもの。
『……っ…………？』
これの正体を聞こうと口を開いたのに、口から溢れ出るのは声にならない息ばかり。声の出し方はわかる。なのに、声が出ない。金魚みたいに口をパクパクさせることしかできない。
私が少し顔を顰めたのに気づいたのか、先生が「どうかした？」と真剣そうな表情で聞いてきた。
『……！ ……？』
何回試してもダメ。声が出ない。思わず喉を抑える。
「喉が痛い？」
首を横に振る。
「声が出ない？」
控えめに頷く。
チラッとお父さんを見ると、ショックを受けた表情だった。それは、何に対しての表情……？
「そっか……字は書ける？」
今度はしっかりと頷く。お母さんとか
少しして、看護士さんが紙と鉛筆を持ってきてくれた。手が痛くてちゃんと持てないけど、鉛筆をぐーで握って、なんとか頑張って私の中の違和感について書く。すると、それを見た先生は「検査してみようか」と呟いて私を車椅子に乗せた。
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レゼ推し部部長ヒスイ - 文章力すごい、梶裕貴さんいいよね (2023年1月30日 12時) (
レス) @page2 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
いちいちか - 私、暗殺教室とヒロアカ好きだけど、なんかビミョーにおもしろくなかったです。 (2022年8月21日 16時) (レス) @page48 id: 6983203fad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せな | 作成日時：2022年6月2日 19時
