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コートの支配者の真実 ページ8

トビ「嘘つくな」


じゃあ何で逃げる必要があると問われれば確かにその通り

うっと言葉に詰まるAは眉を寄せた


トビ「白川A。名前を聞いた時に気付くべきじゃった。コートの支配者、これお前じゃろ?」


その言葉に、今までまっすぐ見つめ合っていたAの瞳が一瞬揺れるのを夏目は見逃さなかった


それを見て夏目は間違いないと確信する


貴方「違います、私はバスケなんてやったことないし

ましてや夏目くんとなんか公園でバスケなんてやるわけないじゃないですか」


トビ「誰が公園て言うたんじゃ」


夏目の言葉に、はめられたとはっとして口を閉じ目をそらす


トビ「何で隠す必要があるんじゃ」


目をそらし、俯いたAに覗き込むように問いかけた


貴方「隠してない!お願い、もう私に関わらないで

バスケなんてやってないし

これからもやるつもりもない」


お願いだからほっといて、と珍しく声を荒げた


トビ「あんないいプレーするやつ放っておく方が頭イカレとるわ」


貴方「いいプレーなんかじゃないッ!」


突然のAの声量にトビは驚いたように眉を寄せた


貴方「みんな私にボールを集めれば勝てるって

みんなそう思ってた


でもそれでもよかったの

バスケができて楽しくて

でも結局一人じゃ勝てないのよバスケは」


わかる?と、夏目を見上げ悲しそうに笑うAに夏目は黙ったままだった


貴方「私は一生懸命練習したよ。一回でも多く勝ちたかったもの

でも勝ち上がるにつれて私だけの得点じゃ勝てなくなっていって…


パスを回したりしたんだけどね

でもそこにはほとんど誰もいなかった」


バカだよねーとAは続ける


バスケを必死に練習して、動画や雑誌で知識を吸収したAは周りから頭一つ分以上抜けていた


パスコースを瞬時に切り開く力や相手の癖を見抜き完全に封じ込めるスピード


そんなAに1on1勝てるものなど周りに誰もいなかった


努力もあったが元からのセンスもあったのだ


貴方「私とバスケすることがつまんなくなっちゃったみたい

どんどん仲間は離れていくし

やってる意味あるのかなーって」



そのせいでもあったのか、周りと熱量が違うこともありだんだんとソガイされていったのを感じたのも事実


バスケの雑誌ではコートの支配者といいように勝手に書かれちゃうし、と不満げに言うAは口を尖らせた

押しに弱い→←突然の追いかけっこ



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白夜(プロフ) - シオンさん» シオンさんありがとうございます! 更新頑張ります^_^ (2020年4月11日 13時) (レス) id: 36dc3350f4 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - ゆまさん» ごめんなさい!今気がつきました! コメントありがとうございます(^ ^)トビカッコ良くて作っちゃいました (2020年4月11日 13時) (レス) id: 36dc3350f4 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - とても素晴らしい作品です。続きを楽しみにしています。(≧∇≦) (2020年4月11日 0時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - トビ、好き!更新頑張ってください。 (2019年12月14日 21時) (レス) id: b67279cd9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白夜 | 作成日時:2019年11月26日 14時

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