突然の追いかけっこ ページ7
貴方「じゃーね、また明日!」
木川「ばいばーい」
放課後のHRが終わり、散り散りに散っていく生徒たち
もちろんその中にAもいる
木川に挨拶をすると教室を出た
七尾「夏目君、空くんこの子のこと____!」
貴方「え?」
廊下へと続く扉を開ければ、目の前に七尾、夏目、あともう一人小柄な男の子がAが一斉に振り返った
七尾の言葉に訳の分からないAはフリーズするも、今まで自分の話をしていたかのような口ぶりに首を傾げた
ゆっくりと、七尾、空くんと呼ばれた男の子、そして夏目を順番にに見ていけば、夏目のところで視線が止まる
トビ「オマエ、この前の」
夏目を見てしまったのが運の尽き、夏目は驚きの表情をみせた
貴方「じゃ、じゃあね?」
まずいと直感的に思ったAは手を振ったのち走り出す
トビ「あ、おい待たんか!」
引き止めようと夏目は手を伸ばすも、その手は惜しくも空を切る
トビ「チッ」
手が届かなかったことに苛立ち、軽く舌打ちをすると一気に駆け出した
「「夏目くん?!/トビ君?!」」
夏目の後ろで二人の呼ぶ声が聞こえるが無視
Aの後を全力で追いかけた
貴方「何でついてくるの?!」
巻いたと思って後ろを振り返ったAだったが、今最も避けるべきであろう人物が自分を追いかけてくることに目を疑った
貴方「靴履いてる時間ないっ」
とりあえずなんとしても夏目にだけは捕まりたくないAは全力で走ったが、男と女の差
距離は縮まっていく一方だった
このままだと捕まると思ったAは空き教室の扉に手をかけた
入って鍵を閉めれば勝ち
そう思いドアを開こうとするが、ガチャガチャと鍵のかかった鈍い音がするのみである
貴方「うそでしょ」
空いていないことに危機感を感じ、すぐさま次の教室へと足を向けた
トビ「やっと追いついた」
が、あっという間に追いつかれたA
貴方「な、な何の用ですか?」
ずんっと効果音が立ちそうに少し前のめりになるトビにAは少しでも距離を取ろうと扉にピタリを背をつけた
トビ「お前、この前ワシとバスケしたじゃろ?」
少しずつ横へとずれていくAの横に夏目はダンっと手をついた
ビクッと肩を鳴らすAは、ゆっくりと夏目を見上げ複雑な顔をした
貴方「私バスケやったことないから人違いじゃないかな?」
バレないように、表情を崩さないように、それを心がけながら深呼吸をして夏目に言い放つ
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白夜(プロフ) - シオンさん» シオンさんありがとうございます! 更新頑張ります^_^ (2020年4月11日 13時) (レス) id: 36dc3350f4 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - ゆまさん» ごめんなさい!今気がつきました! コメントありがとうございます(^ ^)トビカッコ良くて作っちゃいました (2020年4月11日 13時) (レス) id: 36dc3350f4 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - とても素晴らしい作品です。続きを楽しみにしています。(≧∇≦) (2020年4月11日 0時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - トビ、好き!更新頑張ってください。 (2019年12月14日 21時) (レス) id: b67279cd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜 | 作成日時:2019年11月26日 14時