風邪引き彼女( としみつ ) ページ1
今日は彼とのデート
...のはずだった。
ピピピピ..と音をならした体温計が示す数字は
38.2
完全に風邪をひいてしまったわけだ
彼にうつすわけにもいかないので、
今日のデートは中止 という事実に涙が出そうになる。
休みが合う休日は少ないからとても楽しみにしていたのに。
...こんなに涙腺ゆるかったっけなあ。
ぼやけた視界の中からスマホを見つけ出し
彼に電話をかける。
「...っ、あ、もしもし」
と「もしもし、どうした?」
ああ、
安心感を与えてくれるこの声が大好きだ
「風邪をこじらせてしまいまして」
「本当に大丈夫なんだけどね!でもちょっと辛くて笑」
「それで今日のデートは厳しいかなって...思って...ごめん...」
自分で言っておきながら、また涙が出そうになるのをグッと堪える
と「無理すんな、今から行くから寝てて」
「え、(プツッ
彼の不器用な優しさで幸せな気持ちになる
絶対今ので熱上がったなあ...笑
私は目を閉じて、彼を待つことにした
続く!
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作者名:まろ | 作成日時:2018年3月29日 1時