君の笑顔を。

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思わず声が漏れたけど、慌てて口を塞ぐ。









屋上の1番高くて1番空に近い場所に西島くんはいた。









スクバを枕にして、眠っている。









起こさないように、そっと近づいた。









眩しいのか、横を向いた姿勢で、









腕で顔を覆うようにしてよく寝ている。









ドキドキと胸を鳴らしてその寝顔を覗き込んだ。









あはっ！すごいラッキー！寝顔、みれた！！









いつもみたいに、眉間にしわを寄せている不機嫌な顔じゃなくて









穏やかで幼く見える西島くんの寝顔。









規則正しく上下する胸と、静かな寝息。









この寝顔は素の表情だよね。









やっぱりカッコいいじゃん、









キューンと閉まる胸元を押さえながら、









その寝顔をじっくり観察していた。









....でも、こんなところ見つかったら









親友になるどころか絶交される。









昨日ちょっと近付けたのに、振り出しに戻っちゃう









まぁ、でもちょっとくらいいいよね？









西島くん爆睡中だし。









5分くらい寝顔を見て、









西島くんが起きる前にいなくなればバレないし、









足もつかないかも。









私の心の中の悪魔がニヤリと笑う....って、あれ？

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