7 ページ7
八乙女「あやちゃん、今日もありがとう。お疲れ様。ちょっといいかな?」
ちょうど私が私服に着替え終わった時にかけられた声。
あや「いえいえ、こちらこそ。どうかしましたか?八乙女さん。」
いつもバイト終わりにお疲れ様と声をかけてくださる八乙女さんだけど、呼び止められることはあまり無いから、何かやらかしてしまったかなと少し不安になる。
八乙女「そんなに心配しなくてもいいよ。」
優しく笑ってから八乙女さんは続ける。
八乙女「それよりも、今日やっぱり五番テーブル向かわせたの悪かったかな〜と思ってさ、、ほんとごめんね?」
へ?なんで?そんなに嫌そうな顔してたかな、ていうか大貴くんが代わりに行ってくれたし、、。不思議そうな顔を浮かべてなんて八乙女さんに答えようか迷っていると、
八乙女「あはは、へ?って顔してるね。
さっき有岡に注意されたんだよ。
『あやはひかるくんに気遣ってもらわないように酔っぱらいの客に何かされても報告しないから、何が起こるか分かんねぇし、少しでも危険な客が来たら俺に運ばせろ』
てね。ほんとごめんね?俺なにも知らなくて、、。これからは酔っぱらいには極力有岡に運ばせることにするけど、何かあったら直ぐに言ってね?俺に言いにくかったら誰でも良いし頼ってね。」
申し訳なさそうにとても心強い言葉をかけてくれる。
あや「ありがとうございます。こちらこそ、すみません。これからは頼らせてもらいます。私、この職場も、八乙女さんも涼介くん大貴くんも大好きです。これからもよろしくお願いします。」
すると、八乙女さんは照れながら返事の代わりに笑顔で頷いてくれた。
そんなこと思ってくれてたんだね。
大貴くんの見えにくい優しさが胸に広がって、幸せな気分になった。
もちろん八乙女さんの優しい言葉と笑顔にもだ。
八乙女「それにしても、有岡はあやちゃんのこと大好きだよな〜。あやちゃんのことになると直ぐに不機嫌になる。だってさっき有岡を呼んでも来なかったから俺怒ろうと思ってたのに逆に俺が怒られんだもん。」
やっぱり八乙女さんのところ行かなかったんだ。でも、怒っているはずの八乙女さんも楽しそう。
大貴くんが私のことを大好きと思っていてくれるかは分からないけど、彼の不機嫌は愛の裏返しなのかな、、なんて実は私も最近思っちゃってるから内心ドキドキしている。
546人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とあ(プロフ) - kaka4570aさん» 良かったです(*´艸`)更新楽しみにしておいてください! (2020年2月9日 23時) (レス) id: def37ff45b (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - ふるはさん» 行っちゃいましたよ〜汗 私も主人公ちゃんに幸せになってほしいです!でももう少しかかるかな、、笑 (2020年2月9日 23時) (レス) id: def37ff45b (このIDを非表示/違反報告)
ふるは(プロフ) - 何かとドキドキハラハラします。主人公ちゃんが幸せになる事を祈ります。っていうか1人でサークル行っちゃいそうですよね。 (2020年2月6日 7時) (レス) id: e713ca3791 (このIDを非表示/違反報告)
kaka4570a(プロフ) - とあさん» ファン一号、!?嬉しすぎます、、こちらこそ宜しくお願いします(TT) (2020年1月29日 0時) (レス) id: dd0a0b4b72 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - kaka4570aさん» 嬉しくて禿げます(/--)/ファン1号として宜しくです!笑 (2020年1月28日 22時) (レス) id: def37ff45b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とあ | 作成日時:2020年1月20日 13時