#36 狙ってる ページ37
結局残した綱引きは出れなくなって、補欠の子が「Aの代わりに頑張るから!」って言いに来てくれて、いい人すぎて泣きそうになった。
あんまり話したことない人だけど。
「はぁー、Aが怪我してくれたおかげでテントの下生活だよー」
「華ちゃんそれ感謝にしてはトゲがあるよね?!」
「え?そうかな?」
地面に座ってるのが大変だと言ったら、救護場所のベンチに座っていていいと許可がおりたので、華ちゃんと何故か彼氏のはるとさんと3人でテントの下のベンチで観戦。
「はるとはどっか行ってよ!ここは特等席なんだからね?!」
「ちょっとくらいいいだろ?」
「ねえ?Aちゃん?」ってキラキラスマイルを向けてくる。
華ちゃんの肩をポンポンたたいて、華ちゃんに「やめてよー!!」って言われてる
いいですなあ、青春ですわ。
「あ!A!借り物競争きたよ!」
「えっ?!」
「としみつくん探そーっと」
「探さなくていいよ笑」
わざわざ探さなくても多分彼はこっちに何かしらのアピールをしてくるから。
なんて思った私は、としみつくんに好きって言ってもらってるの意外と悪く思ってないのかもしれない。
不思議だ。
顔も普通だし、別に特別優しい訳でもないし、全然彼のことなんて知らないのに、好きって言われただけでこんなに意識してるんだから。
あ、別に好きではないし、付き合うつもりもないけどね。
「としみつって、鈴木?」
「はると知ってるの?」
「だって兄ちゃんがうちのクラスじゃん」
「え?としみつくんお兄さんいるんだ!!」
「A!らしーよ?!」
「いやいや、全然興味ない...し?」
「やらしい溜めだなぁー!」
新しい発見。
としみつくんにお兄さんがいたとは。
このガツガツ具合というか、タイミングを掴まない勝手な告白とかは完全にひとりっこだと思ってたのに。
完全な偏見です。
「なるみーん!!」
私にブンブン手を振ってて、列に置いてかれてる。
後ろの人に頭叩かれてもヘラヘラ笑ってる。
「完全にAちゃんのこと狙ってるね」
「はるともそう思うよね?!ほーら!!」
「えっ?!」
今日、初めて話したに等しい友達の彼氏にまでそんなこと言われるなんて。
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____haru(プロフ) - ましろちゃん!待ってたよ!!!久しぶりの更新とっても嬉しい!元気そうでよかったです! (2018年12月7日 18時) (レス) id: 4f81121750 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» 新作の書き溜めが落ち着きましたら、こちらも同時に更新進めさせていただきます。しっかり案内しておらず申し訳なかったです。もう少しお待ちいただけたら嬉しいです。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» kyaspa様、コメントありがとうございます。そう言っていただけてとっても嬉しいです。今久々に自分で最初から全て読み返しました(;_;) 自分自身このお話に納得できなくて、更新停止していましたが、ひとりでも待っている方がいらっしゃる限り絶対書き終えます。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
kyaspa(プロフ) - このお話がすごく好きです!続きが気になってうずうずしています笑笑いつか更新される日を心待ちにして待ってます笑 (2018年10月23日 23時) (レス) id: 0fd2e1c39a (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - 月兎=光華さん» 月兎=光華さん、たくさんコメントありがとうございます!文才なんてとんでもない..!!ただの妄想話にありがとうございます(^^) 急展開に急展開を重ねていきます!ぜひよろしくお願いします♪♪ (2018年8月28日 21時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ma | 作成日時:2018年7月17日 0時