#03 テスト期間 ページ4
「おい!としみつ邪魔すんなって!」
「ねえ!うるさい!!」
「お前ら帰れよ!!」
「てつやのせいで追い出される!!」
あの日からほとんど毎日彼らはこの教室に来ていて、りょうくんたちとギャーギャーしてる。
今日も例外ではなく、彼らは私の教室にいる。
なんと今日は勉強をしてる。
このおバカそうな2人組、ちゃんと勉強はするのかとちょっと感心。
「だって、赤点とったら部活できないんだぜ?!」
「俺も!走れなくなったら死ぬ!」
「ひでえよなあ」
「ひでえよなぁ....」
大きい声で話してるから、話はちょっと離れた私のところまで筒抜けで、感心した自分をちょっとだけ疑った。
りょうくんと柴田くんは席が隣同士だから、机をくっつけている。
そこを囲うように適当に空いている椅子を近くに運んで座っている2人の顔は、1番前の席の私からは見えない。
「そんなの当たり前でしょ、俺とゆめまるだってその条件は同じ」
「りょうは勉強できるやん」
「それずりぃよな」
「まじでずりぃ!!」
確かにりょうくんは勉強ができる。
2人組のひとりはりょうくんと部活が同じなのか。
ゆめまるってあだ名かな?その人はうちのクラスにはいないから知らない。
「ただでさえテスト期間で野球できんくて辛い思いしてるんだぞ?!」
もう一人の人は野球部なのかな。
その元気な大きい声、それっぽい。
「赤点取らなきゃいい話やん」
柴田くんまさにその通り。
気づけば勉強なんて全然手につかなくて、全く関係ない4人組の話を盗み聞きしてる自分がいた。
まあその原因は、主にギャーギャーしてるおバカそうなら2人組のせいだろう。
「ねえ!ここわからん!」
「ん?数学?」
「りょう!物理得意だろ?!教えろ!」
「んー...物理は得意でも...数学は...」
「特進様頼むよー」
「じょーせー背負ってるんだろ?!」
今度は何を騒いでるかと思ったら、数学がわからないらしい。
にしてもあの二人はハッピーセットみたいに続けて喋るな。
「数学なら、そこにいる鳴海さんが得意だよ」
うんうん、鳴海さんね。
って、えっ?!私やん!!
自然と背筋がピシッと伸びた。
307人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
____haru(プロフ) - ましろちゃん!待ってたよ!!!久しぶりの更新とっても嬉しい!元気そうでよかったです! (2018年12月7日 18時) (レス) id: 4f81121750 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» 新作の書き溜めが落ち着きましたら、こちらも同時に更新進めさせていただきます。しっかり案内しておらず申し訳なかったです。もう少しお待ちいただけたら嬉しいです。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» kyaspa様、コメントありがとうございます。そう言っていただけてとっても嬉しいです。今久々に自分で最初から全て読み返しました(;_;) 自分自身このお話に納得できなくて、更新停止していましたが、ひとりでも待っている方がいらっしゃる限り絶対書き終えます。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
kyaspa(プロフ) - このお話がすごく好きです!続きが気になってうずうずしています笑笑いつか更新される日を心待ちにして待ってます笑 (2018年10月23日 23時) (レス) id: 0fd2e1c39a (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - 月兎=光華さん» 月兎=光華さん、たくさんコメントありがとうございます!文才なんてとんでもない..!!ただの妄想話にありがとうございます(^^) 急展開に急展開を重ねていきます!ぜひよろしくお願いします♪♪ (2018年8月28日 21時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Ma | 作成日時:2018年7月17日 0時