#26 よくある ページ27
「でもさー、たまぁーにあんだよねぇ」
てつやくんは足をバタバタさせながら、「俺もよくわからないんだけどさ」って何が?って思うようなことを言う。
「みんなで遊ぶ時に遅刻してきてさ、すっげぇ不機嫌なの、別に気にしてないから普通にしてたんだけど帰っちゃったんだよ!」
「へぇ、そんなことが」
「まあ、次の日には普通のとしみつだったし、今日のあれだってそれと一緒だよ」
あれやらそれやらどれなのかわからない言葉が飛び交ってる。
たしかに昨日もちょっと不機嫌だったかなと思った。
今日もそれなの?
でも副委員長変えてもらうまで言ってたよね、気にしなくていいのかな?
「鳴海ちゃんー!そんな悲しそうな顔しないで?俺が苦しくなっちゃう」
「てつやくんは優しいね」
「としみつよりは優しいから俺にしときな」
きっと、てつやくんは冗談で言ったんだと思うけど、恋愛初心者の私にとってはドキドキする言葉。
マンガでこういうシーンはよくある。
好きな人と上手くいかなくて、その友達がヒロインちゃんを狙っちゃうやつ。
って、え?
私今その状況なの?!
好きな人ってとしみつくん?
その友達はてつやくんで、てつやくんが狙って...
「えええええ?!」
「え?そんなに俺が優しいの意外だった?笑」
「あっ、違う違う!」
てつやくんは「やっぱり鳴海ちゃん面白い人だなぁ」
ってふむふむ頷いてる。
てつやくんにまたキュンとさせられてしまった。
あのアイスをかじられた日、てつやくんを意識したけど、また意識してしまう。
「鳴海ちゃん可愛いもん、としみつが好きになる気持ちわかるかも」
「はっ...?!」
「でも告白は早いよな!笑うわそりゃ」
いや、笑い事じゃないんですよ。
こっちは人生初めての告白だったんですから!!!
「話はそれだけ?」
「うん...」
「としみつは鳴海ちゃんにかまって欲しいだけだよ、教室にでもいるんじゃね?行ってみたら?」
「私あっちの棟行ったことないし...」
「でも通ったことはあるっしょ?!」
「あるけど...」
「行ってみなって!そんなに心配ならね」
そういえば、てつやくんたちって何組なの?
こんなに相談とかして、ほぼ毎日喋ってるのに実際のところてつやくんたちのこと何も知らないんだな。
「俺はしゃーないから部活行くよ」
クラスをしっかり教えて貰って、「怒られてくるわー!!」って笑ってるてつやくんと別れて彼らの教室に向かった。
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____haru(プロフ) - ましろちゃん!待ってたよ!!!久しぶりの更新とっても嬉しい!元気そうでよかったです! (2018年12月7日 18時) (レス) id: 4f81121750 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» 新作の書き溜めが落ち着きましたら、こちらも同時に更新進めさせていただきます。しっかり案内しておらず申し訳なかったです。もう少しお待ちいただけたら嬉しいです。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» kyaspa様、コメントありがとうございます。そう言っていただけてとっても嬉しいです。今久々に自分で最初から全て読み返しました(;_;) 自分自身このお話に納得できなくて、更新停止していましたが、ひとりでも待っている方がいらっしゃる限り絶対書き終えます。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
kyaspa(プロフ) - このお話がすごく好きです!続きが気になってうずうずしています笑笑いつか更新される日を心待ちにして待ってます笑 (2018年10月23日 23時) (レス) id: 0fd2e1c39a (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - 月兎=光華さん» 月兎=光華さん、たくさんコメントありがとうございます!文才なんてとんでもない..!!ただの妄想話にありがとうございます(^^) 急展開に急展開を重ねていきます!ぜひよろしくお願いします♪♪ (2018年8月28日 21時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ma | 作成日時:2018年7月17日 0時