#23 付き合ってる ページ24
朝、教室に行くと華ちゃんがすごいスピードで駆け寄ってきた。
何も思い当たることは無かったから、普通にカバンを机に置いて1限目の数学の教科書を取り出す。
「ねえ!A!昨日何があったの?!」
「え?昨日?体育委員会のこと?」
「としみつくんとなんかあったって!」
「なんかって...」
なんで華ちゃんがそんなこと知ってるんだろって考えたけど、華ちゃんんは友達が多いからきっと誰かに聞いたんだろう。
としみつくんと委員会の会長と副会長をやることになったなんてそんなに盛り上がること?
「としみつくんに指名されたんでしょ?!」
「なんだ、知ってるじゃん」
「知ってるじゃん、じゃないよ!!3組の子が仲良すぎて付き合ってるみたいだったって!」
「えええ?!」
手に持っていた数学の教科書を思いっきり机に叩きつけて驚く。
今更になってステージに立ってみんなに見られたことを思い返して顔が熱くなってくる。
と同時に、としみつくんに「好き」と言われたことを思い出して、付き合ってるみたいという言葉も現実味を帯びてさらに照れる。
「私にはなんでも言ってよ?」
「うん、もちろんだよ」
本当に何もなかったし、あの告白だって急すぎて本当か分からないし特に話すことでもないなと思っていた。
放課後、特に何をすることもなく荷物を持って帰ろうとした時だった。
「おい」
背後からそんな声が聞こえて、ぱっと振り向くとそこにいたのはとしみつくんで。
昨日ここであったこととか、LINEのこととかがフラッシュバックして目をそらしてしまう。
「なんでこっち見てくれないの?」
「あっ、いや、それはー...」
もうやだ、こんなんじゃ2人で体育祭やるなんて無理じゃん。
LINEでは全然普通に話せるのに、いざこうなると顔が見れない。
「鳴海ちゃーん!!」
わっ!と後から肩を叩いて驚かそうとしてきたのはとしみつくんとハッピーセットなてつやくん。
あー、安心する。神様みたいに安心する。
「てつやくんだ」
「あれ?全然驚いてなくない?」
「てつや、今いいとこだから邪魔しないでくんね?」
「あ、としみつだ、鳴海ちゃんと見つめあって何してんの?」
「お前には関係ない」
てつやくんにそう言うと、私の方をまたちらっと見る。
それに気づいてまた目をそらす。
「はあ...ひどくね、それは」
てつやくんは「え?なんか空気悪くね?」って周りをキョロキョロした。
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____haru(プロフ) - ましろちゃん!待ってたよ!!!久しぶりの更新とっても嬉しい!元気そうでよかったです! (2018年12月7日 18時) (レス) id: 4f81121750 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» 新作の書き溜めが落ち着きましたら、こちらも同時に更新進めさせていただきます。しっかり案内しておらず申し訳なかったです。もう少しお待ちいただけたら嬉しいです。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» kyaspa様、コメントありがとうございます。そう言っていただけてとっても嬉しいです。今久々に自分で最初から全て読み返しました(;_;) 自分自身このお話に納得できなくて、更新停止していましたが、ひとりでも待っている方がいらっしゃる限り絶対書き終えます。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
kyaspa(プロフ) - このお話がすごく好きです!続きが気になってうずうずしています笑笑いつか更新される日を心待ちにして待ってます笑 (2018年10月23日 23時) (レス) id: 0fd2e1c39a (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - 月兎=光華さん» 月兎=光華さん、たくさんコメントありがとうございます!文才なんてとんでもない..!!ただの妄想話にありがとうございます(^^) 急展開に急展開を重ねていきます!ぜひよろしくお願いします♪♪ (2018年8月28日 21時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ma | 作成日時:2018年7月17日 0時