#12 中学からの ページ13
テスト期間は学校が早く終わるから素直に嬉しい。
勉強しろって意味なんだけどほとんどの人はそれを知らない。
いや、知らないふりをしてる。
今目の前にいる華ちゃんもそうだ。
その相手をしている私も共犯なのかもしれない。
「ねえねえ、A業後りょうくんたちといるってガチ?」
「え?!」
学食でお昼ご飯を食べていると、何故か華ちゃんは知らないであろう彼らとのことを聞かれて少しドキッとする。
別にやましいことは何も無いし、聞かれてもいいことなんだけど、なんて説明したらいいのかすぐには思いつかなかったからだ。
「まあー、ガチ、かな?」
「なにそれー、あたし聞いてないし」
「一緒にいるっていうか...巻き込まれてるっていうか...」
「どうしたらあの人たちに巻き込まれられるのさ」
ホントだよ。
なんであの人たちに巻き込まれてんだろ、私。
りょうくんはまだ王子様っぽいからいいけどほかの人達と言ったら全然漫画の世界の住人じゃない。
私の夢見る白馬の王子様ではない。
「教室で勉強してたら声かけられたんだよねぇ」
「誰に?」
「てつやくん」
と言った瞬間、華ちゃんはてつやくんのこと見たことはあっても名前は知らないかもしれないなと気づいた。
いつもいる2人組のひとりって付け加えよう。
「へぇー、てつやくんがね」
「え?知ってるの?」
「知ってるよー結構目立ってるじゃん」
え?そうなの?
やっぱり外のコースの人のこと知らないのって私だけなのかもしれない。
「私、りょうくんと、としみつくんと同じ中学だから顔と名前は分かるんだよね、ほとんど話したことないけど」
「え、それってりょうくんと、としみつくんが同じ中学ってこと?」
「今そう言ったよ?!笑」
新たな発見。
りょうくんとてつやくんは部活で繋がったけど、りょうくんととしみつくんも最初から繋がってたのか。
こんなこと知ってもなんの利益にもならないけど、男の子の世界が意外と面白いことに気づいたからちょっと観察してみるのいかもしれない。
もしかしたら、彼らの中に王子様がいるかもしれないしね。
「誰かといい感じになりそう?!」
「ええええっ?!」
女子って本当にこういう話が大好きだ。
まだ出会って数日しか経ってないのにそんなのわかんない。
普通の人は分かるのかもしれないけど、恋愛経験ゼロの私にはわかんない。
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____haru(プロフ) - ましろちゃん!待ってたよ!!!久しぶりの更新とっても嬉しい!元気そうでよかったです! (2018年12月7日 18時) (レス) id: 4f81121750 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» 新作の書き溜めが落ち着きましたら、こちらも同時に更新進めさせていただきます。しっかり案内しておらず申し訳なかったです。もう少しお待ちいただけたら嬉しいです。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» kyaspa様、コメントありがとうございます。そう言っていただけてとっても嬉しいです。今久々に自分で最初から全て読み返しました(;_;) 自分自身このお話に納得できなくて、更新停止していましたが、ひとりでも待っている方がいらっしゃる限り絶対書き終えます。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
kyaspa(プロフ) - このお話がすごく好きです!続きが気になってうずうずしています笑笑いつか更新される日を心待ちにして待ってます笑 (2018年10月23日 23時) (レス) id: 0fd2e1c39a (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - 月兎=光華さん» 月兎=光華さん、たくさんコメントありがとうございます!文才なんてとんでもない..!!ただの妄想話にありがとうございます(^^) 急展開に急展開を重ねていきます!ぜひよろしくお願いします♪♪ (2018年8月28日 21時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ma | 作成日時:2018年7月17日 0時