#01 おバカな2人組 ページ2
この話は、私たちが出会ったところから始まる。
高校が同じだけど
彼は普通文系コース
私は特進理系コースで
全く違う生活を送っていた。
それがいつからだろうか。
彼が私の教室を出入りするようになったのは。
ううん、正確には彼らが私の教室を出入りするようになったのは。
「おーい!りょうーしばゆー」
「おい!としみつ!置いてくなって!」
「え?お前いたの?」
「ずっと後ろから呼んでたわ!」
なんだか騒がしい、見たことのない2人組。
このクラスにはあんまりいないタイプの2人組。
正直言って、おバカそうな2人組。
クラスメイトのりょうくんと柴田くんと知り合いみたいで、昼休みとか業後とか彼らをよく見かけるようになった。
もう5月だというのに、りょうくんと柴田くんのこともよく知らないし、関係ないことなのにあまりの騒がしさに視線がそちらに向いてしまう。
「おーいー重いー」
「としみつが、じゃんけん負けたから悪い」
「んだんだ」
その日の業後も彼らはギャーギャー騒いでて、おバカそうな2人組のひとりが荷物を全部もたされてた。
いじめなのかと心配したけど、じゃんけんをしていた姿を見ていたのでそういうことなのかとスルーした。
「駅のじゃんけんに勝てばいい話」
クラスの人気者りょうくんがそう言うと、立ち上がる。
廊下側の一番前の席な私は、彼らを見ていたことがバレないように、机に広げた参考書に目を落とす。
「鳴海さん、じゃあね」
「あっ、うん!ばいばい」
さすがクラスの人気者はほとんど話したこともない私なんかにも挨拶をする。
「りょうって鳴海さんと仲良いんだ」
「ん?いや、仲いいって言うかクラスメイトに挨拶は基本でしょ」
「さっすがりょう!としみつなんて今日日直の女の子にノート出すだけでド緊張してたわ」
「おいっ!てつや!それは黙っとけって!」
「うるさくてごめんね、じゃあ明日」
何にもうるさくないりょうくんが何故かペコペコして、4人は教室を出ていった。
思い返せば、じゃんけんに負けて荷物を持たされた人って認識だけど、これが初めて彼を意識した出来事だった気がする。
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____haru(プロフ) - ましろちゃん!待ってたよ!!!久しぶりの更新とっても嬉しい!元気そうでよかったです! (2018年12月7日 18時) (レス) id: 4f81121750 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» 新作の書き溜めが落ち着きましたら、こちらも同時に更新進めさせていただきます。しっかり案内しておらず申し訳なかったです。もう少しお待ちいただけたら嬉しいです。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» kyaspa様、コメントありがとうございます。そう言っていただけてとっても嬉しいです。今久々に自分で最初から全て読み返しました(;_;) 自分自身このお話に納得できなくて、更新停止していましたが、ひとりでも待っている方がいらっしゃる限り絶対書き終えます。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
kyaspa(プロフ) - このお話がすごく好きです!続きが気になってうずうずしています笑笑いつか更新される日を心待ちにして待ってます笑 (2018年10月23日 23時) (レス) id: 0fd2e1c39a (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - 月兎=光華さん» 月兎=光華さん、たくさんコメントありがとうございます!文才なんてとんでもない..!!ただの妄想話にありがとうございます(^^) 急展開に急展開を重ねていきます!ぜひよろしくお願いします♪♪ (2018年8月28日 21時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ma | 作成日時:2018年7月17日 0時