一心同体な俺と君｢hsmz｣ (ページ8)

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EP.005 七夕ページ8

｢ねぇ、ミズキ。｣

｢なーに?｣

｢願い事書かない?｣

｢願い事?｣

｢そう、だって今日七夕じゃん。｣

七夕...嗚呼、そういうことか。

でも、七夕にお願い事するって野暮なことだと思うなぁ。

だって七夕って、天の川の両岸に或る牽牛星と織女星が1年に1度だけ相会する日でしょう?

そんな日を邪魔していいのかな...。でも、はしもっちゃんは短冊書きたそうだしなぁ。

｢うん、書こっか。｣

｢ふふ、やった。｣

俺とはしもっちゃんは短冊用に紙を切って、そこに俺は赤、はしもっちゃんは青、それぞれのメンバーカラーで願いを書こう。

って俺は思ってたんだけど、はしもっちゃんは俺から赤色のペンを取り上げて、青色のペンを手渡した。

驚いてはしもっちゃんの端整な顔を見詰めるとにこりと笑って、

｢ミズキは青で書いてね!｣

とだけ言った。

...え? 説明それだけ?

...まあ、いいか。どうせ大した理由はないしね。

ペンのキャップを取って紙にペンを走らせる。

一足先に書き終わったはしもっちゃんが覗いてきたけど、恥ずかしいからって隠した。

だって後で見るんだから、今じゃなくても...。

笹なんて買ってきてないからリビングに置いてある観葉植物の葉に短冊を括った。

括り終わってからお互いの短冊を見合った。

俺が書いたのは
『これから先もずっと、リョウといられますように。』

そしてはしもっちゃんが書いたのは
『これからもずーっと、ミズキといられますように。』

...シンメだからって此処まで似なくてもいいのにね。

そう言って俺とはしもっちゃんは笑い合った。

Fin.

公開出来てませんでした...笑
1週間遅れの七夕です、すみません...。