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EP.004 ツンデレ ページ7

「ハシモトくん、不安にならないの?」

「え?」


突然ユウトがそう言ってきた。

多分、ミズキが基本ツンツンしてて、甘える処を見たことがないから、そう言ってくれてるんだと思う。

けど...。


「不安...、不安かぁ。
なったことないかも。」

「え? 如何して?」

「だって、ミズキのあのツンツン帝王様を、俺は10年近く見てきてるんだよ?
どれが照れ隠しで、どれが本気で嫌がっているのかくらい、もう判断つくよ。」

「流石シンメ。」

「それに、ミズキがいっつもデレデレだったら俺、心臓持たないよ。」

「如何して?」

「イヤ、よく考えてみてよ。
静かにご飯食べてるだけで可愛いミズキだよ?
偶に出るデレでも俺の心掴んで離さないミズキだよ?
笑ってるだけで先輩も後輩も同期も皆が癒されて笑顔になれるような魅力の持ち主が、毎日デレてみなよ。
俺の心臓止まっちゃう。」

「わ、わかった、わかったから。」


もういいの? 未だ話せるのに。

ミズキは俺にとってこの世に舞い降りた天使だから。

ミズキが傍にいてくれるだけで俺は頑張れるんだよ。

可愛い可愛い俺のミズキ。誰にも渡さない、俺だけの愛しいミズキ。


「っ...恥ずかしい話しないでっ!」

「あ、」


此処がMUSIC DAY出演者が多く集まるケータリング室だってこと忘れてた。

嵐さんやHey! Say! JUMPさん、KATーTUNさんなどの事務所の先輩は勿論、他事務所の人も大勢いる。

...如何しよ。

ま、いっか。俺ら事務所を通じて付き合ってること公言してるし。

頬赤く染めた可愛いミズキを俺以外の人が見たのは癪だけど。

でもまあ、俺の詞でそうなったって考えたらいいかな。

ミズキには悪いことしちゃったから、お家帰ったら可愛がろ。


「家帰ったら、ご機嫌取りさせてね、ミズキ。」

「っ...ばかっ、ちゃんと機嫌直してくんなきゃ許さない。」

「勿論。」


俺はミズキの左手を取り、細くて綺麗な薬指の根元に口付けた。


Fin.

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あさ、(プロフ) - 続き気になります(;>_<;)!!更新めちゃめちゃ待ってます!!!!!! (2020年1月28日 23時) (レス) id: 588c716fc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽむぽむ x他1人 | 作成日時:2019年5月23日 14時

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