一心同体な俺と君｢hsmz｣ (ページ2)

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｢俺がいない時、はしもっちゃんとなに話してたの? ユウト、作ちゃん。｣

｢えーっとね...。｣

｢ミズキくんのことだよ。｣

｢俺の?｣

はしもっちゃんと離れてる数十分が気になって楽屋で待機してるユウトたちに訊いた。

俺の知らないはしもっちゃんがいるのが嫌。

俺の知らないはしもっちゃんを他の人が知ってるのも嫌。

...なんて、はしもっちゃんに言えれば楽なのにね。

俺が重いっていうのはきっとはしもっちゃんも分かってる。

だけど...やっぱり、言えないよ。

｢みずっくん。｣

｢ん?｣

｢ハシモトくんに言わないの?｣

｢ユウトは言える? ガリさんに。｣

｢俺は...無理かな。｣

｢それと同じだよ。｣

俺ははしもっちゃんに嫌われたくないから。

シンメで相棒でライバルで好きな人で恋人。

俺なんかと付き合ってくれた優しいはしもっちゃん。

嫌われたくないだけなんだよね、俺は。

はしもっちゃんがいない人生なんて、もう考えられないから。

｢終わったぁ...あ、ミズキ、今日一緒に帰らない?｣

｢いいよ、帰ろっか。｣

｢みずっくん、またね。｣

｢うん、ガリさんによろしく。｣

はしもっちゃんと楽屋を出てマネージャーさんが待機してくれてる地下駐車場まで歩く。

｢ね、ミズキ、俺に隠し事してない?｣

｢...はしもっちゃんこそ。最近辛そう。｣

｢じゃ、公園かなんかで降ろしてもらってちょっと話そ?｣

｢うん。｣

ちゃんと、言わなきゃ。なのかな。

大丈夫、はしもっちゃんなら俺のこと受け止めてくれる。