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「で? はしもっちゃんから逃げてきたの?」
「逃げたわけじゃ...。」
「俺は別によかったよ、はしもっちゃんと3人で帰るの。」
「それは俺が無理!」
「ほら、逃げてる。」
そう言ってガリさんは笑った。
...笑い事じゃないのに...。
「だって...はしもっちゃん...、イケメンなんだよ。」
「まあ確かに、それに気さくだからモテるよね。」
「俺のはしもっちゃんなのにさ...独占出来ないし...はしもっちゃん、嫉妬してくれないし...。」
「え? そうかなぁ。」
「してないよ、だって言われたことないし。」
俺がそう言うとガリさんは含み笑いをして「ま、そういうことにしとくよ。」と言った。
え、如何いうこと? そういうことも何も、されたことないし。
いつもいつも俺が嫉妬して八つ当たりしてさ、はしもっちゃんが「そんなミズキも好きだよ。」って言ってくれる。
優しい優しいはしもっちゃん、いつか俺以外が隣に並ぶ日も来るんだろうな。
でもその時までは、俺に飽きるまでは傍にいさせて欲しい。
「ミズキくん?」
「え? あ、何? ガリさん。」
「なんか変だったから。」
「変?」
「そう、変。あ、はしもっちゃんのこと考えてたとか?」
図星過ぎて言葉に詰まっているとガリさんはまた楽しそうに笑った。
「ミズキくんはさぁ、巷では "帝王" だなんて呼ばれてるのに、はしもっちゃんのこととなるとすっごく可愛くなるよね。」
「かわっ...。」
「そう、可愛い。」
「っ...。」
ガリさんの唐突な褒め言葉に思わず照れてしまい、下を向いた。
ガリさんはそんな俺を見て頭を軽く撫でてくれた。
...はしもっちゃん以外に撫でられるの、久し振りかも。
それに関してのはしもっちゃんは独占欲の塊だと思う。
俺の頭を他の人が触るのが嫌みたい。
...でもなんでなんだろ。よくわかんないな、流石、はしもっちゃん。
「っ、ミズキ!」
「え?」
ガリさんに頭を撫でられ続けながら目を合わせて笑っていると後ろから愛しい声が訊こえた。
振り向こうとしたその瞬間、肩をグイッと強い力で引き寄せられ、ガリさんと離れさせられた。
「ガリさん...俺のミズキに何してたの?」
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1-D
ダンス部所属
タカハシと恋仲...?
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作者名:ぽむぽむ x他2人 | 作成日時:2019年5月9日 23時