イチゴタルト #1-1 ページ1
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それは、至極突然の事だった。
｢この城に、専用のパティシエを雇いたい。｣
いつも通りの我が儘、無茶振りだと誰もが考えていた。しかし、その言葉を発した張本人＿グルッペン・フューラーは至って真面目な顔で告げていた。目の奥を見ればその本気さが伺える程に。
｢ちょ、何言ってるんですかグルさん。｣
まず第一に声を発したのはこの国の書記長、トントン。日々の苦労が積み重なり疲労が顔に浮かんでおり、目の下には薄らと隈が出来ている。
主にこの城内を仕切っているのはトントンと言っても過言では無く、勿論メイドや兵士の管理なども任されている。そんな立場だからこそ、大袈裟に言ってしまえば要らない役職のパティシエについて困惑しているのだ。
｢ええなぁ、それ。俺は賛成やで。｣
対して、肯定的な意見を出したのは外交官のオスマン。オスマンとグルッペンは大の甘い物好きで、この意見に賛成するというのは容易に想像出来た。
そしてオスマンは、言葉巧みに説明を始める。
｢俺らが甘いもん好きなんは知っとるやろ？それでちょくちょく城下町のケーキ屋さんに足を運んでんねん。でもパティシエ雇ったら足を運ぶ手間も無くなるし、仕事も捗るで。｣
｢オスマンの言う通りだゾ。｣
グルッペンはここまでの流れを完全に読んでいた。それを証明するように、口元は怪しげに孤を描いている。
流石のトントンも、これには納得しかけていた。
甘党2人が城下町に買い物に行っていたのは知っている。そしてそのせいで仕事が疎かになり、書類が終わらないということも多々あった。
しかし、城内でケーキを買うという行為が済んでしまうのなら、どれだけの時間が有効的に使えるだろう。そう考えた。
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とあ(プロフ) - ルナさん» 褒めていただけてとても嬉しいです！これからもこの小説読んでお腹すかせて下さい笑 (2017年10月2日 8時) (
レス) id: 128c51a6b1 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ↓ラグリすぎ正しくはリアル過ぎてお腹すいてくる (2017年9月20日 22時) (レス) id: 8638a0fc39 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - やばい凄いリアル過ぎておす好いてくる。君のせいで幻匂がするじゃないか(誉め言葉) (2017年9月20日 22時) (レス) id: 8638a0fc39 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - いなりさん» ありがとうございますー！ぜひともケーキをお供にしてはいかがでしょうか？笑。同士ですか！嬉しいです！！これからも頑張りますので宜しくお願いします！ (2017年9月4日 20時) (レス) id: 128c51a6b1 (このIDを非表示/違反報告)
いなり - 誤字です;ケークではなくケーキです！連続失礼しましたー (2017年9月3日 19時) (レス) id: 67ffebb8dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とあ | 作成日時：2017年7月21日 21時
