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晴れた日の昼間、千佳子と共に長い階段を登る。

今日に限って日差しが強くて、じわりと汗が滲み出てきた。


師匠は、こんな時にまで私を鍛えるつもりなのだろうか。

全く、いなくなってまで鬼のような男である。



「付き合わせてしまってごめんね」



汗を拭いながら、私に着いてきてくれた親友の姿を視界に映した。


彼女には沢山苦労をかけてしまったと思っている。

私は弱くて、未熟だ。
だから師匠を失って、自分まで見失っていた。

それでもお館様は、蝶屋敷の皆は、千佳子は、私を見捨てずに鬼殺隊でいさせてくれた。



「大丈夫だよ」



私を優しく包み込むような微笑みを浮かべる千佳子を見てから、私は再び前を向く。




師匠の手紙を読んでから、私の心は色を取り戻した。


私はまた、師匠に救われたのだ。


いや、師匠だけじゃない。
仲間にも、沢山救われていた。



これから私は、師匠に柱になったと報告しにいく。

それはもう、胸を張って大声で叫んでやろうと思う。




ようやく最後の一段に足をかける。


目の前に広がる青空に目を細めながら、私は師匠の眠る場所に立った。






鏡璃羽久卯(きょうりはくう)の継子、雪園Aは、この度雪柱になりました!!!」





『元気そうで何よりだな!』



大声でそう叫ぶと、空から師匠の馬鹿みたいに大きな笑い声が聞こえた気がした。





【第四章、終了】

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みーた(プロフ) - 麗羽さん» 泣かないでぇ(´;ω;`) (2019年10月12日 21時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
麗羽(プロフ) - 普通に泣きました……( ;∀;) (2019年10月12日 13時) (レス) id: 835b4d5769 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - みーたさん» ありがとうございます! (2019年10月12日 12時) (レス) id: 483e5f8c50 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - ちぃさん» 申し訳ございませんでした!すぐにルビをふってまいりますので少々お待ちください! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - おさるさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年9月29日 20時

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