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最終選別を終え、数日が経ったある日。
師匠が任務に行っている間に素振りをしていると、門を叩く音が聞こえてきた。
「ごめんくださーい」
誰だろう。
今までこの家を誰かが訪ねてくることはなかったのに。
「どちら様でしょうか…この家の家主なら今おりませんが…」
そう言いながら戸を開けると、そこには見覚えのある格好をした女の人が立っていた。
隊服を着ている…ということは、鬼殺隊の人なのだろうか。
「雪園A様ですね。私は貴方に用があって参りました」
「私ですか?…とりあえず、中へどうぞ」
女の人を客間に案内し、お茶を出す。
一体何の用なのだろう。
「鴉も出さずに申し訳ございません。私は鬼殺隊の"隠"でございます。雪園様の隊服をお届けに参りました」
隠…
そうだ、思い出した。
千佳子を運んで行った人も同じ服装をしていた。
「それともう一つ。佐倉千佳子様からのお手紙も預かっております」
「本当ですか!?」
千佳子、無事だったんだ。
良かった、良かった…
とにかく安心して、ほっと胸を撫で下ろす。
それから隠の人から隊服と手紙を受け取った。
「わざわざ届けに来て頂いて、本当にありがとうございます」
「いえ、仕事ですから。では」
隠の女の人は、お茶を全て飲み終えると直ぐに次の任務へ行ってしまった。
彼女を見送ってから、先に千佳子の手紙を開く。
そこには、綺麗な文字が並んでいた。
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みーた(プロフ) - 麗羽さん» 泣かないでぇ(´;ω;`) (2019年10月12日 21時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
麗羽(プロフ) - 普通に泣きました……( ;∀;) (2019年10月12日 13時) (レス) id: 835b4d5769 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - みーたさん» ありがとうございます! (2019年10月12日 12時) (レス) id: 483e5f8c50 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - ちぃさん» 申し訳ございませんでした!すぐにルビをふってまいりますので少々お待ちください! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - おさるさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年9月29日 20時