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「お前、本当に言ってきたのか?」

「失礼ですね、ちゃんと伝えてきましたよ」


鬼殺隊に入りたいと母に伝えてきたか訊ねられ、胸を張って師匠に返事をした。

師匠はまだ疑っているのか、「ふーん」と煮え切らない声を漏らす。


「じゃ、とりあえず呼吸から教えてやる」


師匠は唐突にそう言うと、私の胸に手を重ねた。


「ちょ、変態!!何するんですか」

「うるせぇ!立派な稽古だ!こっちだって小娘のまな板みてぇな胸なんて興味ねぇんだよ!」


師匠は眉を釣り上げてそう叫ぶと、自分の胸板に手を当てた。
まな板と言われて少し不服だったが、取り敢えず師匠の説明を聞くことにする。


「いいか、呼吸は肺だ。ここがしっかりしてねぇと全集中なんてできねぇ」

「肺…」

「肺はな、血管が枝分かれしてるんだよ。だから酸素を沢山取り込むことができる」


なるほど。
そういえば以前胡蝶さんにも同じようなことを聞いたような気がする。


「呼吸ってのはその応用だ。より多くの酸素を取り込み、全身に回して血流を早くする。その結果体温が上がって筋肉が動くようになるんだ。大体わかったか?」

「大体は…」

「まぁ十歳のまな板小娘にはわからねぇか…」

「まな板は余計です!」


口を尖らせれば、師匠は再び私の胸に手を置いた。
少しドキッとするが、今度は大人しくする。


「息吸ってみろ。今できる最大限の呼吸をするんだ」


言われた通り、私は大きく息を吸った。
血管に酸素を取り込む感じで…


「全然ダメだな」

「え!」


私から手を離し、馬鹿にしたように鼻で笑う師匠。
無性にイラッときて彼を睨み上げる。


「師匠の説明の仕方が悪いんですよ」

「はぁ!?これでわからなかったらお前は虫以下だ!そこに転がってるな!」


地面に丸まっていたダンゴムシを指す師匠に、「この子を馬鹿にしないてください!精一杯生きてるんですよ!?」と言い返した。



鍛錬はまだまだこれから。

それなのにこんなんで、本当に大丈夫なのだろうか。



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みーた(プロフ) - 麗羽さん» 泣かないでぇ(´;ω;`) (2019年10月12日 21時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
麗羽(プロフ) - 普通に泣きました……( ;∀;) (2019年10月12日 13時) (レス) id: 835b4d5769 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - みーたさん» ありがとうございます! (2019年10月12日 12時) (レス) id: 483e5f8c50 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - ちぃさん» 申し訳ございませんでした!すぐにルビをふってまいりますので少々お待ちください! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - おさるさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年9月29日 20時

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