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任務をして家に帰り、ひたすら基礎的な鍛錬を繰り返す。
基本的なこととは言っても、自分の筋肉の動きを感じ、どう体を動かせばどこの筋肉に負担がかかるのかを考えながら鍛錬をするのはとても大変だった。
「おら呼吸しろー」
「ぐぇッ」
夜中も何度も呼吸をやめてしまい、その度に師匠に平手打ちをされる。
昨晩だって何度起こされたことか…
これではいつまで経っても常中を会得できない。
「すぐできるもんじゃねぇんだから、そんなに落ち込むな」
少し落ち込んでいると、ぽん、と肩を叩かれる。
珍しく私を励ましてくれる師匠に感動しながら後ろを振り返ると、そこには腰にタオルを巻いているだけの師匠の姿があった。
「服着てください馬鹿!」
「あー?めんどくせぇよ。あちぃだろ最近」
「よくもまぁ年頃の女の子の前でそんな格好を…」
「お前二十歳だろ」
「どっちにしろダメです!」
だからそんな歳になっても結婚できないんですよ、とブツブツと呟きながら、師匠に着流しを手渡す。
「褌も…」
「それは自分で取ってきてください」
ピシャリと襖を閉める。
少しだけ元気が出て、稽古場へと走り出した。
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みーた(プロフ) - 麗羽さん» 泣かないでぇ(´;ω;`) (2019年10月12日 21時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
麗羽(プロフ) - 普通に泣きました……( ;∀;) (2019年10月12日 13時) (レス) id: 835b4d5769 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - みーたさん» ありがとうございます! (2019年10月12日 12時) (レス) id: 483e5f8c50 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - ちぃさん» 申し訳ございませんでした!すぐにルビをふってまいりますので少々お待ちください! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - おさるさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年9月29日 20時