Eternally red moon 4

be carried ページ36

レミリアside



五条「GLG五条悟だよ〜」


『自称最強の生意気サングラスの間違いでしょ。で、何しに来たのよ』


五条「若者たちがまだ遊べるように、任務を自分に流してお忙しい永遠に紅い月(Eternally red moon)を助けにね」



少し驚いたけど、別におかしくはなかった。

だって悟だもの。

人の任務を奪ったりしてたし、潔高とかいつも脅してるし。



『別に助けて、と頼んでないのだけれど』


五条「君も知っての通り、無事に東京校が勝ったらパーティーするんだって。だから任務終わらせて帰ろう」


『……私、呪力残してないわよね？』


五条「普通に見えたから」


『悠仁たちには言ったの？』


五条「言ってないよ。多分、みんな気づいてない」



じゃあ、本当に偶然見えただけなのね。



五条「で、残りの任務はどれくらい？」


『二級案件が三つ。あと今、新しく一級も入ったわ』


五条「グングニル投げとけばどうにかならない？」


『……一応言っておくけど、グングニルはそんなに使えるものじゃないからね？』


五条「そうなの？」


『呪力追跡で払えるのは二級まで。しかも、あまり遠いと道中の三級や四級ばっかり払って一向に終わらないのよ』


五条「面倒だね」


『ま、地道に一つずつ回るわ。折角だけどパーティーは私以外で──』



私はそこで言葉をやめた。

何故か、悟に抱えられている。



『???』


五条「僕の術式で全部回っちゃおう。まだ19時だし、皆もどうせレミリアが来るまで解散しないだろうから早く行ってあげた方がいいよ？」


『……抱える意味は？』


五条「逃げそうじゃん、レミリア」



はぁ、と私はため息をつく。

そしてスマホの画面を悟へと見せた。

術式の応用で転移みたいなこと出来るのは本当に凄いわね。

魔法はあまり使いたくなかったから助かる。



(運ばれます)

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