Eternally red moon 2

Simple greeting ページ6

レミリアside




　『高専生、この声が聞こえる所ぐらいに居るでしょう。私一人では呪霊(コレ)を祓えない。手を貸してもらえると助かるわ』




声はかけた。確証はないけど来てくれるでしょ。




　「ゾンぱ」




　『少しぐらい待てないのかしら、全くもう…』




能力で攻撃を逸らすのが精一杯。




それに、今の学生の実力も見てみたかった。




商店街に響いた足音。




　『やっと来たわね』




乙「あとで話を聞かせてください。今はただ、こいつを祓います」




　『私が手伝うことは？』




乙「気を引いてください」




里「やっぢゃえ、ゆ"う"たぁあ」




パチェと同じで探知が苦手なのかしら。




本人は気づいてないようだけど彼女のせいで呪霊のスイッチが入った。




刀に呪力を込めた彼の動きは良い。




攻撃を受けそうになったところを私がグングニルを放つ。




　『大丈夫かしら』




乙「ありがとうございます」




　『何も考えず突っ込みなさい。何をしたいのかは知らないけど、カバーしてあげる』




乙「ありがとうございます」




怪我を負いながらも何かを拾った少年。




狗巻君、と名前を呼んでもう一人の少年に投げた。




乙「離れて!!」




狗「潰れろ!!!」




　『へぇ…』




潰れた呪霊。




なるほど、呪言師ね。




狗「高菜!!」




乙「あ、大丈夫大丈夫。カスっただけだから」




狗「しゃけ」




乙「うん、お疲れ！」




　『青春ねぇ…』




忘れてたと言わんばかりの視線。




ため息をついてグングニルを投げた。




二人の間を通り抜けて彼の元へ飛んでいった。




乙「まだ呪霊がいましたか？」




　『えぇ、まぁ、祓ったから大丈夫よ』




笑顔で手を振ってから消えた。




私が来るのは予想外だったかしら、傑？




(簡単な挨拶)

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