Eternally red moon 2

The 17-year-old boy couldn't understand what happened ページ23

東堂side




東「悪いな、俺も連れていってもらって」




　『別に、私の戦闘が見たいって言ってたのを思い出しただけよ』




今日は永遠に紅い月(Eternally red moon)の任務に同行させてもらっている。




任務内容は呪詛師の捕縛。最悪死んでいてもいいらしい。




　『透明になれる術式とか厄介だけど、どうにかなるでしょ』




東「確か呪力探知も掻い潜るんだったよな、どうするつもりだ」




　『ま、見てたらわかるわよ。その前に葵、この建物の中に感じる呪力は分かるわね？』




東「あぁ」




　『そしたらこれと呪詛師を入れ替えてちょうだい』




永遠に紅い月(Eternally red moon)が言った“これ”とは紅く光る槍のことだ。彼女の呪力を纏っており、俺の術式で入れ替えられる。




パン、と俺が手を叩けば槍と呪詛師が入れ替わる。




その間に帳は下ろされていた。




　「んな!?」




　『はじめまして、少し気絶してもらうわよ』




その瞬間、呪詛師の姿と呪力が消えた。




身構えてはいるがどこから攻撃が来るかわからない。




　『葵、よく見てなさい。そして盗みなさい。私の戦いは貴方に役立つはずよ』




そう言うと地を思いっきり蹴った。




どこからか飛んできた先程の槍を何もないところへ刺す。




　「かはっ…」




東「なんだと…!?」




　「お前…どうして俺の場所がわかった…」




　『そうねぇ…貴方は透明化しか出来なかった。それがヒントであり、貴方の敗因よ』




呪詛師の腹に刺さった槍を抜きながら彼女は話した。




重力に沿い倒れる呪詛師を支えようとして潰された姿に思わず笑いがこぼれる。




　『わ、笑ってないで助けて…』




(17歳の少年は何が起こったのか理解できませんでした)

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