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授業中、ふと炭治郎に視線を向ける。
真剣にノートにペンを走らせる姿にドキッとして、しばらく頬杖をつきながらそのまま彼を見つめていた。
すると、私の視線に気付いた炭治郎がクスッと笑いながら小さく口を開いた。
『しゅ・う・ちゅ・う』
口パクで私にそう言うと、すぐにノートへ向き直ったしまう炭治郎。
え、なになに、こんなのずるい。
少しいたずらっぽい目線とか、ちょっと目を細める所とか。
その全てに、きゅん、と胸がしめつけられた。
やけにうるさい心臓の音が体の外に漏れ出さないよう、口をギュッと噤む。
そして再び炭治郎の方を見れば、今度は隣の席の女の子と楽しそうにコソコソと話していた。
クスクスと微笑み合う二人を見て、胸のドキドキは急速にしぼんでいく。
私には集中って言ってきたくせに、自分は楽しくお喋りですか。
それも、可愛い女の子と。
はぁ、とため息をついてからペンを握る。
これ以上、二人の姿は見たくなかった。
所謂、嫉妬ってやつなのだろう。
きっと炭治郎は、あぁいう女の子らしい子が好きなんだろうなぁ、と考えていると、ズキリと胸がいたんだ。
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紅葉(プロフ) - キュンキュンしました…!甘い恋愛をありがとうございました! (2020年2月19日 9時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 完結おめでとうございます!ラストもめっちゃキュンキュンしました…っ/// 両片想いツボで、ラストの切ない勘違いからの甘い展開も好きなので面白かったです!! 番外編も読めたら嬉しいです(o>ω<o) (2019年12月1日 0時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
らい - すごくキュンキュンしました!泣いちゃった…。私も今好きな人いるからこんな風になれたらいいな…とか。 (2019年11月26日 0時) (レス) id: 5bd8ec40a6 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - キュンキュンしてました!ずっと! (2019年10月29日 20時) (レス) id: 8efb03cbb1 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 更新楽しみにしています!頑張ってください! (2019年10月28日 22時) (レス) id: 156c93a62a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年10月27日 16時