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「お前らいちゃつきすぎ!」
朝から風紀委員の仕事をこなしてきた善逸が、ハンカチを噛みながら私たちを指さしてきた。
善逸の言葉にギクリと肩を揺らす。
炭治郎は勿論そんなつもりじゃないんだろうから、彼の反応が気になった。
「どうしたんだ善逸、そんなに風紀委員の仕事が嫌なのか?」
全くもって見当違いなことを聞きながら、首を傾げる炭治郎に、私はホッと息を漏らす。
そうだったそうだった、炭治郎は鈍感なんだった。
そんな炭治郎に呆れ返ったのか、善逸はため息を漏らす。
「確かに嫌だけどさぁ」
説明をするのも面倒になったのか、そそくさと自分の席へ言ってしまう善逸。
そんな彼の後ろ姿を見送りながら、相変わらず炭治郎は首を傾げていた。
「炭治郎、私も席戻るね」
「あぁ、そうだな!」
「課題手伝ってくれてありがとう」
そう言ってから小さく手を振って自分の席につく。
その瞬間、はぁ〜と思いっきり息を吐いた。
炭治郎といると、心臓が持ちそうもない。
未だに熱を帯びている頬を再び両手で包み込みながら、始業のベルを聞いた。
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紅葉(プロフ) - キュンキュンしました…!甘い恋愛をありがとうございました! (2020年2月19日 9時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 完結おめでとうございます!ラストもめっちゃキュンキュンしました…っ/// 両片想いツボで、ラストの切ない勘違いからの甘い展開も好きなので面白かったです!! 番外編も読めたら嬉しいです(o>ω<o) (2019年12月1日 0時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
らい - すごくキュンキュンしました!泣いちゃった…。私も今好きな人いるからこんな風になれたらいいな…とか。 (2019年11月26日 0時) (レス) id: 5bd8ec40a6 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - キュンキュンしてました!ずっと! (2019年10月29日 20時) (レス) id: 8efb03cbb1 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 更新楽しみにしています!頑張ってください! (2019年10月28日 22時) (レス) id: 156c93a62a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年10月27日 16時