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二人きりになり、おずおずと炭治郎に話しかける。
「隣、行ってもいい?」
「あぁ、おいで」
自分の隣の床をポンポンしながら炭治郎がそう言うから、私の心臓はきゅっと締め付けられた。
あぁ、なんでこんなに好きなんだろう。
そんなことを考えながら、炭治郎の隣に座る。
「じゃあここから始めるか」
炭治郎が、私の前に広げられる教科書の1ページを指さした。
そのせいで炭治郎と肩が密着して、ドキドキが加速していく。
あぁどうしよう、心臓の音が外に漏れてたら。
「最初の問題は……」
炭治郎は、私のペースに合わせて丁寧に説明をしてくれる。
その教え方がわかりやすくて、気付いたら集中して問題を解けていた。
「よし、解けてるな!えらいぞ!」
「!!」
炭治郎が、急に私の頭を撫でてきた。
びっくりして口から心臓が飛び出そうになる。
すると、炭治郎がバッと手を退けた。
「ご、ごめんな!妹にいつもこうして褒めてるから、つい……」
嫌だったか?と首を傾げる炭治郎に、私はブンブンと首を横に振る。
逆、逆なんです。
嬉しくて、ドキドキして、仕方がないの。
しかし、そんなことを言えるはずもなく。
「嫌じゃないよ、全然」
赤くなった顔を隠しながら、そう言うことしかできなかった。
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紅葉(プロフ) - キュンキュンしました…!甘い恋愛をありがとうございました! (2020年2月19日 9時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 完結おめでとうございます!ラストもめっちゃキュンキュンしました…っ/// 両片想いツボで、ラストの切ない勘違いからの甘い展開も好きなので面白かったです!! 番外編も読めたら嬉しいです(o>ω<o) (2019年12月1日 0時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
らい - すごくキュンキュンしました!泣いちゃった…。私も今好きな人いるからこんな風になれたらいいな…とか。 (2019年11月26日 0時) (レス) id: 5bd8ec40a6 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - キュンキュンしてました!ずっと! (2019年10月29日 20時) (レス) id: 8efb03cbb1 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 更新楽しみにしています!頑張ってください! (2019年10月28日 22時) (レス) id: 156c93a62a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年10月27日 16時