FBIと公安に愛される私 Part3 (ページ9)

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～A～

刑事｢うわっ。なんだこれ。血？」

刑事2｢誰か怪我したのか？」

窓の付近にから中央に向かって血の跡が続いていた

蘭｢拓真さん！？その足……！！」

｢そういえば何で裸足なの」

拓真｢革靴より助走も踏み切りもつけやすかったからです」

嘘でしょ……

窓ガラスを裸足で破ったあげく、その破片を踏んだってこと！？

この男バカなの？

バカだから大怪我してるのもお構いなしに足を痛めつけられるのか

コナン｢拓真さん。足の色変だよ」

拓真｢キッドが腹に鉄を入れてたんだよ。まぁ、俺もそこそこ本気だったから骨の1本ぐらいは折ってやったけどな」

キッドを蹴り飛ばしたあとすぐ私の元に来たんだ

人間の瞬発力じゃない

あれ絶対骨折れて(いって)るよ

それを顔色一つ変えずに普通でいられるなんて

痛みに強いとかそういうんじゃなくて我慢するのが当たり前みたいに思ってるとこがある

痛いと口にしなければ誰にも伝わるわけないのに

雄司｢お前の処分(罰)を決めた。その足が治るまで通常業務は休め」

拓真｢あ、あの。それは……」

雄司｢覚悟はしていたんだろ」

拓真｢かしこまりました。それと鈴木様。こちらをお返ししておきます」

次郎吉｢こ、これは盗られたはずじゃ」

拓真｢手癖が悪いんですよ。私」

キッドは逃がしたものの、足に怪我を負いながら宝石まで取り戻した

やっぱり凄いや

私の初恋の相手(ひと)は

｢肩貸してあげようか？」

拓真｢結構です」

とても爽やかな清々しい笑顔で断られると腹立たしいのはなぜだろう

痛いはずなのに強がっちゃって

その足を蹴ってやりたい

雄司｢拓真。手当てを受けなさい」

拓真｢いえ私は……」

雄司｢受けろ」

お父さんの命令口調に拓真は諦めてイスに座って、応急処置を受けた

手当てする人も驚いてる

よくこんな深い傷で……って

歩美｢拓真さんって凄いね。あんな大怪我してるのにキッドに勝っちゃうなんて」

拓真が褒められると私も嬉しい

顔がニヤけてると昴さんに冷たい視線が送られてきた

｢何ですか」

昴｢別に」

嫉妬？

ここでそれを口にしたらややこしい事になりそうだから聞かないけど

･

キッド｢くっそーあの男。ぐ…こりゃアバラ折れてんな」

爺｢大丈夫ですか。坊ちゃん」

キッド｢大丈夫じゃねーよ。鉄板2枚も入れてガードしてたのに…」