FBIと公安に愛される私 Part3 (ページ5)

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～A～

雄司｢拓真が無礼を働き申し訳ありません」

庇うかのように一歩前に出た

中森｢おや…あんたは……」

雄司｢その節はどうも」

拓真｢旦那様のお知り合いの方でしたか。それは大変失礼なことを致しました。ところで捜査二課の方とお見受けしますが、旦那様とどのようなご関係で？」

｢以前うちにキッドの予告があってね。その時も中森警部が警備してくれたの」

拓真｢予告？何か盗られたんですか？」

｢天使の涙を。でもね｢そんな話し聞いていませんが」

｢たく…ま？」

全身から研ぎ澄まされる殺気

会場にいた誰もが拓真を見た

雄司｢お前には言っていない。そもそもその時お前は出張で家にはいなかった。以上。文句あるか」

取って付けたような言い訳

確かにそうだったんだけど……

なんかお父さん

無理やり話しを終わらせようとしてる？

拓真｢あれは！あの宝は誰も触れちゃいけない！！」

｢大袈裟だよ拓真。だってあれは宝石じゃないんだよ？」

拓真｢宝石？そんな物よりずっと価値のある物だ。天使の涙は奥様が旦那様とお嬢様のためだけに、文字通り命をかけて作った家宝。それを……あんな薄汚い犯罪者が触れたなど許せるものか」

雄司｢落ち着け。その件はもう解決した」

拓真｢いいか怪盗キッド！必ず明日お前を捕まえて、両の腕を削ぎ落としてやる」

警部のネクタイピンを乱暴に奪い、床に叩きつけたあと踏みつけた

もしかしてあれ盗聴器だった？

あんな一瞬で本物とすり替えられるわけないし、警部の身近にいる人からの贈り物？

だとしたら……

拓真｢命令して下さい。怪盗キッドを捕まえろと」

雄司｢………はぁ。キッドを捕まえろ。ただし殺すな」

拓真｢かしこまりました」

冷たい、心が痛むような瞳

まるで人の皮を被った機械

｢お父さ…ごめん。私が余計なことを言ったから」

雄司｢いや……いずれは拓真に知られていたことだ」

･

京極｢あの拓真さん。もう一度自分と勝負をしてもらえませんか」

拓真｢俺は今忙しいんだ。お前(ガキ)にかまってる暇はないんだよ」

京極｢願いします！！」

拓真｢うるせーな！」

京極｢では………拓真さんより先に自分が怪盗キッドを捕まえたら、勝負してもらえますか」

拓真｢わーったよ！！やってやるから！」

･

拓真｢貴女の愛した2人は必ず守ります。だからどうか安心して下さい。鈴風(りんか)様」