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〜拓真〜
外まで脱出すると会場にいた人は全員知り合い同士で集まっていた
お嬢は……どこだ？
人混みを掻き分けて探し回ってもどこにもいない
エレベーターで先に降りてるはずなんだ
俺の不安が的中するわけがない
電話をかけて居場所を確認しても、勝手にぶち切りやがった
女性｢あの……｣
拓真｢申し訳ありませんが今は立て込んでいますので｣
女性｢エレベーターを譲ってもらったんです！！｣
拓真｢はい……？｣
赤子を抱いた女性は事の成り行きを説明してくれた
それを俺にだけ言ってくれればいいものを、旦那様の前で言うものだから……
消防隊｢ちょ、どこに行くんですか！？｣
消防隊2｢危険なので下がって！！｣
雄司｢どけ！中に……Aがまだいるんだ！！私の娘が！！｣
目暮｢矢河さん！落ち着いて下さい！！｣
雄司｢うるさい！！｣
このままでは炎の中に入りかねない
もう一度お嬢に電話をかけた
《もしも《テメー今どこにいる！！》
《ちょ……耳元で叫ばないでよ！》
拓真《どの階にいるかって聞いてんだよ！！》
《だから1人で……》
拓真《1人でどこの階にいんだよ！！早く言え！助けに行けないだろ！！》
《60階の……連絡橋の前》
拓真《このバカ！！何でさっき電話した時に言わねーんだ！！》
《ごめ……》
また切りやがった……！！
いや落ち着け
今優先すべき事はお嬢の救出
A塔のエレベーターは使えない
そうすればB塔からA塔に移るしかないが……
拓真｢これ借ります！！｣
あの橋を渡るには勢いがいる
一か八かに賭けるか
拓真｢お嬢様は私が救います。なので旦那様はここで待っていて下さい｣
鈴風様が亡くなられたあと、執事を辞めるつもりだった
でも辞められなかった
泣きじゃくる
絶望の中に取り残され生きる希望さえ見いだせなかった
この2人を置いて行くなんて……俺には出来なかった
悲しみと苦しみだけしかないこの世界で、よく生きる決断をしてくれた
鈴風『あの2人は弱いから守ってね』
ええ。守ってやりますよ
俺の命に代えても
その為に俺は……存在する
雄司｢拓真！！Aを……頼む｣
拓真｢頭を上げて下さい。命令をしてくだされば遂行します｣
雄司｢Aを…守れ。そしてお前も生きて戻ってこい｣
拓真｢それが……ご命令とあらば｣
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ジンlove - 続きを待っています。 (2019年11月26日 16時) (
レス) id: 06bcf57e53 (このIDを非表示/違反報告)
ハオミン - ドキドキが止まらないぜ！ (2019年9月23日 17時) (レス) id: 228eb0b481 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます。すぐ直します！ (2019年7月28日 13時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 142話に誤字がありました。「辞めざるおえなくなって」ではなく、「辞めざるをえなくなって」です。 (2019年7月28日 13時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！すぐ直します！ (2019年5月5日 20時) (レス) id: 1db8013159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆ
| 作成日時：2019年1月28日 15時
