FBIと公安に愛される私 Part3 (ページ33)

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ーパーティー当日ー

〜A〜

｢怒ってます？｣

昴｢いいえ｣

言葉と態度が冷たい

私は行かないって言ったのに、拓真が迎えに来るんだもん

私のせいじゃないじゃん

安室｢Aさん。ゲーム参加しないんですか？｣

間に割って入ってきた透さんは一瞬だけ昴さんを睨んですぐ笑顔になった

安室｢景品は車らしいですよ｣

｢免許持ってないので……｣

安室｢そうなんですか？でもまぁ困りはしませんよね？僕は運転出来ますし｣

昴｢私も出来ますけど？｣

私を挟んで火花は散らさないでほしい

抜けようと思っても昴さんに手首を掴まれてて動けない

安室｢随分と心配性なんですね。大丈夫ですよ。この会場には日本の優秀な警察がいますから｣

昴｢用心に越したことはないので｣

なぜ会場に警察がいるかというと、2日前に原さんが殺害されたからだ

そのせいあって会場は少しピリピリしている

そうこうしてる内に毛利さんが車を手に入れていた

ゲーム始まってたんだ…

30秒を当てるゲームか

車はいらないけどやってみたかったな

園子｢イケメン2人に囲まれて羨ましいなと思ったら…Aちゃんじゃん！今日は来ないんじゃなかったの？｣

｢そのつも……その髪型｣

園子｢ちょっとあの、灰原って子をマネてみたの。どう？似合う？｣

｢うん！すごく可愛い！｣

園子｢Aちゃんに言われると自信つくわ

そうだ。パパがよろしくって言ってた｣

｢それ私じゃなくてお父さんにだよね？そういえばお父さんもパーティー開くって言ってたような……｣

園子｢マジ！？矢河のパーティーとか絶対豪華じゃん｣

｢多分だよ。多分｣

司会｢ここで我が国が誇る日本画の巨匠。如月峰水先生の作品をご紹介したいと思います｣

ステージの幕が上がる前にこれまで如月さんが描いた富士の絵がテンポ良く流れる

常磐さんが夜でも富士山が見れると言っていたのはこの事だったんだ

昴｢好きなんですか？富士山｣

｢好き……というか綺麗ですよね。こうして見るのも風流ですし｣

昴｢それなら今度。富士山に登りに行きませんか？2人で｣

｢え、え……？あの……｣

安室｢僕も！行きますよ｣

｢や、あの……｣

園子｢あら〜。おじゃま虫は退散しまーす｣

｢園子ちゃん！！？｣

せっかくの楽しい雰囲気なのにどうして2人は喧嘩するんだろ

お父さんのパーティーには絶対呼ばないんだから！！