FBIと公安に愛される私 Part3 (ページ26)

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126ー通り魔編終了ーページ26

〜A〜

拓真｢でも、旦那様の娘に手を出そうとしたのは失敗だったな｣

同僚3｢娘……？｣

拓真｢岡峰Aは、矢河雄司の1人娘だ｣

同僚達『ええーー！！？』

驚愕の事実にみんな空いた口が塞がらない

バラすなって言ったのに

これから仕事しずらくなるじゃんか

雄司｢その彼が通り魔だという根拠は？｣

拓真｢私を殴った凶器を、鉄パイプだと断言しました

ニュースでは凶器は金属バットだと発表しています

それなのに鉄パイプ(そうだと)断言出来るのは犯人だけです｣

同僚3｢はぁ！？そんな理由で！？｣

拓真｢そうだよ。そんな理由だ。だってお前、昨日は凶器を持ってなかったから、工事現場から鉄パイプを持って俺達の後をつけてたろ？｣

同僚3｢俺はそんな事……｣

拓真｢お前が見つけやすいようあそこを待ち合わせ場所に選んだんだよ。簡単に見つけられたろ？気にかけてるお嬢様を｣

だからあんなサラリーマンが集まる場所だったんだ

部下に飲みに誘われていたから店は分かってたのね

急がせた理由は、この人が店を出るタイミングに私と拓真が2人でいるとこを見せなきゃいけなかったから

なんて回りくどいやり方

てか、それならそうと教えてくれれば良かったじゃん

本気で心配してたんだからね

雄司｢被害者女性と接点があるなら警察がとっくに事情聴取しているだろ｣

拓真｢本当に付き合っていたなら、ですけど。全部この男の被害妄想なんです。だから自分以外の男と2人でいるのを見かけては制裁と称して犯罪を繰り返していたんです｣

執事なんて辞めて探偵事務所でも開けば大繁盛しそう

毛利さんと並んですぐ名探偵になれる素質がある

ロックのかかってないパソコンの中を見ると、拓真の推理通り妄想日記のファイルがいくつもあった

会社のパソコンで何書いてるんだろ

私の名前が付けられたファイルを開くと、した事もないデートと詳細がこと細かく書かれていた

え、怖い

どうやら妄想癖があるのは本当らしい

同僚3｢違う…。俺と岡峰さんは付き合って……｣

拓真｢それ以上口を開けば……殺すぞ｣

同僚3｢……｣

圧倒的力を前にして黙り込んでしまった

警察に電話すると、佐藤刑事と高木刑事が逮捕にきてくれた

幸いな事に被害者女性はみんな重症なものの、死んだ人はいなかった

それは喜ぶべきなのかな……

通り魔事件は驚くほどあっけなく幕を閉じた