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榊原「狭い車でごめんね」
平次「いや……そんなことあらへんよ」
榊原「そう?良かった」
平次「(この車、ほんまにコイツのもんか?わざわざシート動かして座席を調整しとる。それにこん中、タバコの匂いがすんのに、コイツからはせぇへんかった。つまりは、この車にはタバコを吸うもう1人乗ってて、ソイツがさっきまで運転してたっちゅうことや)」
榊原「どうしたんだい」
平次「大阪には仕事で?」
榊原「仕事……うん。仕事」
平次「(怪しさ満載やな。コイツ。工藤には警戒しとくようメールしとくか)」
・
〜A〜
榊原さんか
怖い感じはしなかった
2人を任せても大丈夫なはずなんだけど
不安になることなんてないのに
コナン「Aさん。あのね。さっきの人の仲間がもしかしたらこの近くにいるかもって平次兄ちゃんが」
「用心しろってこと?」
コナン「うん。なるべく外出も控えてね。出来る?」
「ねぇコナンくん。私のこと5歳児とでも思ってる?」
コナン「だって心配なんだもん」
「ちゃんと気を付けてるよ」
コナン「業者を装って部屋に入ろうとしてくるかもしれないから、知らない人は無闇に上げちゃダメだよ。まず、誰かに電話して立ち会いの元だからね」
「待って。そこまで言われないといかないかな、私」
コナン「そこまで言わなきゃ理解しないでしょ。Aさんは」
「してるよ。失礼だな」
1人で出歩くなと言われても、図書館に通うんだよな
そりゃ、1日で目当ての記事が見つかるかもしれないけどさ
問題はその後
何があったのかを知って、私だけでは対処出来ないと判断したら助けを求めてもいいのだろうか
コナン「Aさん?大丈夫?ボーッとして」
「大丈夫大丈夫。さ、子供達は帰る時間だよ。って、何?」
みんなから、じとーって見られる
世良「僕が送るからみんなは帰っていいよ。コナンくん。蘭くんのこと頼むよ」
コナン「う、うん」
伊織「A様は私達がお送りしますので、世良様は皆様と帰って頂いて結構ですよ」
世良「あのさ執事くん。Aさん、好きな男いるから狙っても無駄だよ」
どうしてみんな、出会う人にその情報教えるんだろ
私に好きな人がいたって興味なんてないよ
それに狙うってのも違う
伊織さんは紅葉ちゃんが好きだと思うから私を気にかける暇はない
世良「だから鈍感なんだよ。Aさんは」
そのため息の意味は何?
なんか解せないんだけど
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作者名:まゆ | 作成日時:2024年1月30日 8時