FBIと公安に愛される私 Part8 (ページ2)

今日:34 hit、昨日:35 hit、合計:5,033 hit

352 ページ2

〜A〜

榊原｢まぁ、嫌だって言うなら僕は引き下がるけど、どうする？あまり時間ないよ｣

新幹線は待ってくれない

すぐにでも出発しないと間に合わない

平次｢送ってくれるんやったらお言葉に甘えようか。こっからタクシー拾うのも金がもったいないしな。アンタ、車なんか？｣

榊原｢あぁ。駅まで車。新幹線に乗ったら部下が車を引き取りに来てくれる。ここまで車持ってくるのも手間だし、少し歩いてもらってもいいかな｣

平次｢乗せてもらうんやし、それぐらいかまへん｣

｢あの！｣

榊原｢え？僕？｣

｢うちに来たことがあるってことは、その……｣

使用人と会ったことがあるのか

もしそうなら、改めて屋敷に来て、教えて欲しい

入れ替わっていない、たった一人を

榊原｢僕に聞くより態度の悪い執事くんに聞けばいいんじゃないかな｣

私の心を読んだかのように目を細めて笑った

この人は私が聞きたいことを分かっている

心を見透かされている気分だ

拓真を社員ではなく執事だと言っていた

矢河を深くまで知っている

榊原｢それと。余計なお世話かもしれないけど、1人で出歩くのはやめたほうがいい。反対車線に停まってるグレーの車。君を誘拐しようと付け狙ってる連中だ｣

コナン｢そんなことが分かるなんて、お兄さん。まるでAさんの後を付けてたみたいだね｣

榊原｢うん、そうだよ｣

コナン｢え？｣

嘘か本当か

どちらにも取れる態度

榊原｢冗談冗談。僕は付けてないよ。狙われてるのは本当だけど。おっと、そろそろ行かないとヤバい。じゃあ、またね。矢河Aさん｣

｢岡峰です。岡峰Aです｣

榊原｢ん……そっか。それは失礼｣

胸がザワザワするのは気のせいじゃない

本能が警戒しろと忠告してるのかな

得体の知れない不安より、目の前の脅威をどうしよう

拓真にガード頼んだら、めんどくさそうな、嫌そうな顔をされる

昴さんと透さんだと喜んで引き受けてくれるけど、四六時中張り付かれる

こういうとき普通の人はどうしてるんだろ

世良｢心配しなくても僕や蘭くんが守るよ。ピンチのときは電話くれたら駆け付けるからさ。な？｣

蘭｢うん。もちろん！｣

元太｢俺達のことも忘れんなよな｣

光彦｢誘拐犯になんて指一本触れさせません！｣

歩美｢だから安心してね。Aおねーさん｣

榊原｢へぇー。まるでベイカー街遊撃隊だな｣

コナン｢(え？あの人もしかして、シャーロキアンなのか？)｣