舌に噛み跡─3 ページ3
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「俺の為ならなんでもすんだろ?」
yb「そうじゃっ、なくってっ……んん、」
「違うの?こんなに反応しといてさ」
言葉で追い詰めて焦らせば、それだけでピクピクと反応する彼の身体。
俺のことを怖いとでも思っているんだろうか。
それもそうか。俺が行為中に怒った
そりゃそうだ。
薮くんに怒るなんて、というか命令するなんてことも、本来なら俺の良心に誓って絶対に出来ないことなんだから。
俺が『君』の為に、怖がらせる他には、ね。
yb「たか、……き?」
「なに?言い訳でも思いついた?」
yb「間違ってた、の?俺、はっ……、高木のこと、危険に、晒した?」
でもね薮くん。
俺は約束した筈だよ。
君を苦しめるものは、全て消してみせるって。
「良かった。このシルシ、まだ消えてなくて」
だから俺の安全なんて、元から保証されていない。
yb「ねぇ、たかきっ」
質問に答えてしまったら、きっと君はいなくなる。
だから俺はこんな曖昧な方法で、君と首の皮一枚で繋がっていようとしているんだ。
「また、上書きしてもいい?」
yb「んっ、やめ、て!」
初めて会った日。初めて君と体を重ねた日。
初めて一緒に過ごした日、いつもそこを痛がったよね。
でもそれだけは永遠に付けていたかったんだ。
俺からのちょっとした暗号なんだ。
だから舌にも、俺は噛み跡を作るんだよ。
「俺の我儘、許してほしい」
yb「やめてっ、、お願い……っします、」
「ごめん」
消えてしまったら、俺の願いは叶わなくなっちゃうからさ。
yb「ああっ!……いっ、、」
「ごめん。大丈夫だった?」
yb「っんな訳ねぇだろ!……冷やしてくる」
服は全体的にはだけていて、どこを取っても美しい肌が見え隠れしている。
俺がシルシを上書きすると、薮くんはいつも本気で怒って痛がって、冷やしに行く。
二ヶ月に一回の、記念日にでもした方がいいかな。
yb「高木!ちょっとこっち来い!」
「まだ本番に行ってないのに?」
yb「血出てんだよ!やり過ぎだ!」
「そんなに叫んだら余計に出てくるよ」
yb「……っ。高木が困るならそれでいい」
「ちょっ、ダメ!」
yb「早く絆創膏持ってこいよ!お前の噛み癖は舌だけにしてくれ」
「そうは言われても……」
でも嫌われるのは嫌なんで、しっかり手当てさせていただきました。
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柊(プロフ) - みるみるみるきーさん» コメントありがとうございます!!!まさかまさか、みるみるさん(私が勝手にそう呼んでいます。すみません)からコメントを戴く日が来ることになるとは……!騒いでいただけるなんて、感激です!早く更新します!ありがとうございます!頑張ります! (2020年9月13日 23時) (レス) id: 9a230f5c32 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - 初めまして。《ミントな君に祝杯を》をから一気読みしてしまいました。いろんな人がいろんな形で絡んでいて、え?あら?そーなの?うわー!と、ひとり騒がしくしながら読み進んでいました。更新、楽しみにしています。 (2020年9月12日 19時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊 | 作成日時:2019年6月16日 15時