厄介な傍観者─2 ページ16
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そろそろ出なきゃな、と身支度を済ませお気に入りの靴に足を滑らせた。
今日はなにかと気分がいい。
仕事もないから、幾分か嫌なことも思い出さずにいられるって訳だ。
勿論、薮くんを怒らせてしまったことには反省している。
その反省も兼ねて、久し振りにお墓参りにでも行こうと思う。
薮くんではなく先祖に反省するというのも悪くはないんじゃないかと。
「紫のヒヤシンスとシオンで」
決まってこの日には、二種類の花を手向けることにしている。
俺が、っていうのもあるけれど、彼らも紫が好きだったから。
……人に聞かれたら、そう答えるように努めている。
まだ聞かれたことすらないけれど。
薮くんも、この日だけは俺から離れようとする。
それが彼の休息なのか、哀悼の念からの行動なのかは読めない。
墓に着き、小さな銀のカップに花を供えた。
手を合わせれば、あの風景が蘇ってくる。
「必ず、暴いてやりますから。例え貴方達が、それを望んでいないとしても」
これは追憶の時間か。
それとも。
「生き残ってしまったことを許してください」
自らの首を絞める時間か。
瞑っていた目を開ければ、陽射しが責めるように照りつけていた。
「よっしゃ、帰るか」
一人言だから聞かれるのは勘弁だが、誰かは聴いてくれているんじゃないかと期待している自分がいる。
独りでいるのが、未だに怖い。
街中を一人ブラブラしていると、視界に入った見覚えのある背中。
「薮k──」
呼ぼうとしたとき、隣にいる男が彼の連れだと一目で分かった。
yb「あんまくっついてくんな。暑苦しい」
「いいじゃん。男同士だからってそういうことする人も少なくないんだからさ♪」
なぜか彼の言葉の語尾に♪がつけられていたような気がしたが、それは気の所為だろうか。
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柊(プロフ) - (名前)おかかおにぎりさん» すみません。出来ません。 (2021年3月7日 0時) (レス) id: 9a230f5c32 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)おかかおにぎり(プロフ) - パスワード知りたいです (2021年3月6日 17時) (レス) id: 553748be50 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - シキさん» はい!お願いします (2019年8月11日 0時) (レス) id: 4345af9d4a (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - 分かりました。できるの楽しみに待ってますね! (2019年8月11日 0時) (レス) id: ee98d10428 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - シキさん» コメントありがとうございます!この裏は作っている状態ではありますが、未だ納得のいっていない状態ですので、このお話が完結したら続きとして書いていこうと思っています。なのでパスをお教えできません。すみません! 今後も楽しんで読んでいただけたらと思います! (2019年8月5日 7時) (レス) id: 4345af9d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊 | 作成日時:2019年6月23日 14時