唇に切り傷─1 ページ2
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「高木！起きろ！た、か、き！」
俺を呼ぶ声がする。
どこか、すんごい近くで。
寝ぼけたまま手を伸ばすと、ガシッと掴まれた。
「高木！聞いてんのか！おかか買ったんだけど」
「あ……食べるわ」
「ったく……」
今のは同居人の薮宏太。
寝ている俺の起こし方はやや辛辣だけど、普段は争い事が嫌いな大人しい男。
世に言う“良いヤツ”。
yb「二限から最後までだから、今日遅くなる」
「夕食作って置いとくわ」
yb「サンキュー」
薮くんは週三日のバイトをしている、至って普通の大学生。
俺はこんな朝っぱらからなにしてんのかと言われれば、呑気にテレビを見て過ごしている。
yb「そっちは今日仕事休みなんだっけ？」
平日なのによくもまぁ呑気なこと、と皮肉を込めて言われそうな雰囲気。
俺の場合、諸事情により随分遅くに仕事が始まる。
良く言えば夜勤。悪く言えば怪しい仕事。
あ、ホストとかじゃねぇからな？
yb「結局なんの職業なんだか教えてくれてないよな」
「別に良いだろ。生活には困んないんだから」
yb「そうだけどさ」
争い事が嫌い、つっても口が悪いのが薮くんの特徴。
大学ではさぞモテモテなんでしょうね？
口を開かなければの話だけど。
背が高くてスラッとしてるから、白Ｔシャツにジーンズってラフな格好だってお洒落に見える。
おまけに顔が良いもんな？
yb「なんだよ。ジロジロ見て」
ジーンズのベルトをこれでもかとキツく締めた彼は悪態を吐きながらも俺の元にまで来た。
視界が暗くなったかと思えば唇に鉄の味。
yb「いってきます」
「いってら」
普段はもうちょっと長いんだけど、今日は時間がないのかな。
「薮くん」
立ち上がった彼を引き留め、耳朶をそっと舐める。
ビクつく肩に手を置き、お耳を拝借。
「……今日は俺ね」
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柊(プロフ) - (名前)おかかおにぎりさん» すみません。出来ません。 (2021年3月7日 0時) (
レス) id: 9a230f5c32 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)おかかおにぎり(プロフ) - パスワード知りたいです (2021年3月6日 17時) (レス) id: 553748be50 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - シキさん» はい！お願いします (2019年8月11日 0時) (レス) id: 4345af9d4a (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - 分かりました。できるの楽しみに待ってますね！ (2019年8月11日 0時) (レス) id: ee98d10428 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - シキさん» コメントありがとうございます！この裏は作っている状態ではありますが、未だ納得のいっていない状態ですので、このお話が完結したら続きとして書いていこうと思っています。なのでパスをお教えできません。すみません！ 今後も楽しんで読んでいただけたらと思います！ (2019年8月5日 7時) (レス) id: 4345af9d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 | 作成日時：2019年6月23日 14時
