今は昔、俺らの時代─0 ページ1
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どこを見渡してみても
ネオン、ネオン、ネオン。
「気持ち悪……」
今日はヤケ酒が思いの外進んだ。
同じ所属の奴らと一次会、二次会、三次会……
転々と飲み屋を梯子していき、解散したところで近くのバーに。
然程酔いが廻るような体質ではないにしろ、今日は羽目を外しすぎた。
深夜はとっくに過ぎているはずなのに、ゴールデンタイムに比べて活気づいたような街並み。
ほら。また一つ、灯りが点った。
「頭いてぇな、くそ」
自分の所為だということも忘れ、悪態を吐きながら近道の路地裏を行く。
この道も慣れたものだ。
初めをもう思い出せない。
「兄ちゃん金持ってんだろ？」
「持って、ません」
「この街に用がある奴はな、それなりの大金抱えてんだよ」
気になる会話が耳に入った。
……一人対、何人だ？
弱い者いじめみたいなこと、気に食わねぇな。
その途端、小さなスラム街で培った正義感に呑み込まれた。
「お前ら、なにしてんの」
ひょっこり飛び出し声を掛けてみれば、一目で成り上がりだと見当がつくヤンキーが三人。
その一人は横たわった青年を蹴りつけている。
「おいてめぇ。これを見たからには、どうなるか分かってんだろうな？」
「そっちこそ、どうなっても知らねぇけど」
一応俺、ヤクザやってるんで。
そう呟いた瞬間、負けじと襲いかかってくるそいつら。
一人に三人がかりはズルいんじゃない？
「っとまぁ、こんなもんか」
早々にケリをつけて倒れている青年の息の音を確認する。
良かった、間に合って。
「よいっしょ」
俺も年取ったなぁ。
それにしても、こいつ軽すぎだろ。
見るからにひょろひょろだし、ちゃんと食ってんのか？
家が近くで助かった。
自室に運び、暫く様子を窺うと顔を歪ませた彼。
事情を聞くと、意外とすんなり喋ってくれた。
俺がそっち側の人間だと見抜いたのかもしれない。
「俺、家出したんです。それから三日間、まともに食ってなくて」
「成る程ね」
「食事までいただいて……。なにか、恩返しをさせてください。なんでもしますから」
こんなに礼儀の正しい子は久し振りだった。
この子なら、協力してくれるかもしれない。
少しの期待と希望が頭を過った。
「なんでもなんて、簡単に言っちゃいけないよ。でも嬉しいから、お言葉に甘えて」
「はい」
「嫌だったら首を振ってくれ。
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君に死ぬ覚悟は、ある？」
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柊(プロフ) - (名前)おかかおにぎりさん» すみません。出来ません。 (2021年3月7日 0時) (
レス) id: 9a230f5c32 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)おかかおにぎり(プロフ) - パスワード知りたいです (2021年3月6日 17時) (レス) id: 553748be50 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - シキさん» はい！お願いします (2019年8月11日 0時) (レス) id: 4345af9d4a (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - 分かりました。できるの楽しみに待ってますね！ (2019年8月11日 0時) (レス) id: ee98d10428 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - シキさん» コメントありがとうございます！この裏は作っている状態ではありますが、未だ納得のいっていない状態ですので、このお話が完結したら続きとして書いていこうと思っています。なのでパスをお教えできません。すみません！ 今後も楽しんで読んでいただけたらと思います！ (2019年8月5日 7時) (レス) id: 4345af9d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 | 作成日時：2019年6月23日 14時
