さしす組のお兄さんだった彼は教師になりました

ご ページ6

それは突然の報告だった。



















「「「夜雲/瀬都が倒れたぁ！？」」」


高専内に響き渡る1年の声
叫ぶのも無理はない、“あの”夜雲が倒れたのだ。
暇があれば人をからかい、五条と暴れまわるあの夜雲がだ。
そりゃ誰もがビックリするだろう。
夜蛾は別に神妙な顔つきな訳では無いが、困惑したような表情を浮かべていた。


夜蛾「命に別条はないが、なんだ…見たほうが早いか……」


何やら言いにくそうに夜蛾は教室の扉を開けた。
扉の向こうから入ってきたのは………






『遅ぇんだけど、ダル』



「「「………ん？」」」



入ってきたのは中学生くらいの青年で、顔立ちが夜雲に似ていた。
機嫌悪そうに立っている謎の中学生は五条たちを見ると一言



『………うざ』


と零して教室を出ていった。




悟「せんせーあれなに！？」
傑「ちっちゃい瀬都だったよ…？」
硝子「絶対面白い」


夜蛾「だから見せたくなかったんだ…」


3人に詰め寄られた夜蛾は渋々説明をした。

夜蛾が言うに、あれは夜雲瀬都で間違いないそうだ。昨日の任務で当たった呪霊に若返られる術式を保ったやつがいたのだろうと推測されている。
夜雲は食らった瞬間にその場に倒れ、さっきまで寝ていたのだという。
残影は夜雲のもので、術式も使えたので夜雲だと判断されたらしい。


悟「じゃあそのチビ夜雲はどこいったんだよ」
夜蛾「しらん、お前らで探せ」
傑「面白そうだし探しに行こう」
硝子「ノッた」
夜蛾「はぁ………」



そして一年の、夜雲捜索計画が始まった

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