さんじゅうろく ページ38
『え、棘が?』
時刻は午前2時頃。
夜雲が暗い廊下を歩いていると、医務室の電気が着いていた。
最近は患者も少なく、ゆっくり出来ていると家入に聞いていた夜雲は不思議に思い、医務室へ入ったのだ。
するとベットに横たわっている狗巻の姿が目に入る。家入はその場にはいなかった。
見たところ外的な傷は見られず、内蔵か骨がやられたのだろうと予想し、机に並べてある書類を手に取った。
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20XX年 ○月✕日
15:37 狗巻術師現場へ到着
15:40 帳を下ろす
16:52 帳が上がる(※狗巻術師の姿無し)
17:25 西棟校舎内2階にて発見のち保護
18:56 高専到着
18:59 家入術師への検査依頼
“検査結果”
外部の損傷、無し
喉の腫れ、傷、有り
内蔵の損傷、有り
(心臓付近の血管)
骨の異常、無し
損傷推定時刻16:30頃
後遺症への心配は無し
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____ガラガラガラ
硝子「お、夜雲」
『硝子これ』
硝子「生きてるよ」
『呪霊は?』
硝子「1級から特級」
『.....上層部か』
硝子「だろうな」
報告書を手に取り読んでいた夜雲は、途中から気づいた。
2級の狗巻なら、1級を祓う事は容易い。
だが特級はレベルが違う。いくら呪言師である狗巻でも、特級相手は難しすぎた。
まだ本人から聞かなければ分からないが、恐らく相手は特級だろう。
だが2級の術師に特級の任務はいかないようになっている。五条がそうした。
狗巻が自分から任務を選ぶこともほぼ無い。
だとすれば......上層部。
今、五条、夜雲とバチバチの上層部の事だ、本人には手を出せなくても生徒には手を出しても大丈夫だと踏んだのだろう。
だがそれは大きな間違いであった。
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棘「...おかか?」
狗巻が目を覚ますとベッドの横に椅子を置いて眠る夜雲の姿があった。
そこへ入ってきたのは五条。
悟「お、起きたね棘」
棘「しゃけ!いくら?」
悟「それにはふかぁいわけがあるんだよ。聞く?」
棘「しゃけぇ!!」
狗巻が目を覚ます少し前。
夜雲が家入と話し、医務室を出てからだった。
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紫響(プロフ) - yit高梨アヤメさん» 気づかなかった!教えてくださってありがとうございます! (10月14日 13時) (レス) id: b7abaf5ff0 (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (10月14日 12時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
紫響(プロフ) - 牛タンタレさん» まじですか!教えて下さりありがとうございます!! (10月1日 20時) (レス) id: 4b509ce746 (このIDを非表示/違反報告)
牛タンタレ - 初コメ失礼します!「なな」のところで傑が姿になっている気がします…「まぁ、悟…」の所です、意図的にそうしているのであればすみません。これからも更新頑張って下さい!! (10月1日 19時) (レス) @page8 id: 150b133d71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫響 | 作成日時:2023年8月18日 13時