さしす組のお兄さんだった彼は教師になりました

さんじゅうよん ページ36

『ねむぅ』



遠出の任務。
東京から青森まで単独任務に来ていた夜雲は、高専に早く帰りたくて仕方がなかった。
今は東京行きの飛行の中。
変な予感がして呪力察知をしていると、先程祓ったはずの呪霊が着いてきていた。


『なぁんか気持ち悪いと思ったらお前かゴミ』
「ｱｿﾎﾞｫ？ｱｰｿﾎﾞｫｫｫｫｫｫｫｯ!!!!!!」
『チッまじかここ機内だっつの！』


機内で攻撃を仕掛けてきた呪霊は、一直線に夜雲に向かって来た。
乗客は呪霊が見えてパニックになったのか、叫び散らかしている。

『全員固まれ！スペース開けろ！』


夜雲は乗客に指示を出し、自分は呪霊を祓うことに集中した。


『(相手は1級、油断したらしぬ！だからといって非術師は殺せない！)』

しばらく攻撃を受け流していると、急に呪霊が爆発し、自爆した。


『っ！？ははｯ笑まじかよ』


当然飛行機は墜落、夜雲は近くにいた人を助けられるだけ助けて、地上に落ちていった。



















『ってぇ...』

自分が使役していた呪霊でいちばん大きいものを出し、できるだけ一般人を助けた夜雲。
自分は4級の飛行タイプの呪霊に乗ったが、落下ダメージは入った。


その後五条に連絡して、一般人は病院へ、夜雲は高専へ帰った。


あとから調べると、あの呪霊は誰かの使いだったらしい。
という事は夜雲は誰かに狙われているということだった。
上層部も考えられるが、呪霊の残穢に上層部のものは無かった。








この日から始まったのだ。



















呪術界の裏で動いている



















＿夜雲瀬都暗殺計画＿

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