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さんじゅうさん ページ35

傑「瀬都、デートしよう」










学校の任務があってから3日

夏油に連れてこられたのは、地図にも載っていないような小さな村。聞けばそこには、高校生ほどの歳の双子が隔離されているとの事だった。
今までは上手く隠していさそうだが、さすがに呪力が増してくれば天元も見逃さないのだろう。
夏油当ての任務となったが、そこら辺で暇そうにしている人がいたため連れてきたとのこと。




『おい...』
傑「これは...」



「こいつらは私共を苦しめる元凶でございます」
「早く始末せねばなりませぬ」
「不思議な力で私共を殺そうとしているのです」



木で作られた頑丈な牢屋と思わしきところには、ボロボロの着物を着た2人の娘がいた。



『これはどうした』
「と、言いますと?」
『なんで閉じ込めてんだって聞いてんだよ』
「ですから、このモノたちが私共を殺そうとしt」
『それはお前らだろ』
傑「ちょ、瀬都...」
『もう俺は1人殺してるんでな、今更だろ』
傑「そういう問題じゃないだろ?」
『まぁまぁ、こいつら保護してから考えようぜ〜』
傑「はぁ...わかった」






村人たちの勝手な思い込みにより苦しめられた二人の娘を思ってか、戯言を言い続ける村人を、夜雲は殺した。
だが、残穢は残していないため、誰がなんのために殺したのかはこの後も判明しないままだったそうだ。







2人の娘を保護して高専に帰ったふたり。
まずは医務室に連れて行き、家入に診察をさせた。



硝子「虐待の後だな、痣が残ってる。それに栄養失調だ。少しづつゆっくり飯食わせてやれ」


ということでやってきたのはファミレス。
夏油と夜雲、そして2人の娘、美々子と菜々子。






美々子「これ...食べても良いの...?」
『いいぞ、変な前髪のお兄ちゃんがぜぇんぶ払ってくれるからな〜』
傑「そんなこと私は言ってないな」
『言ったじゃん、ほらさっき』
傑「そういう事にしといてあげるよ」
『ゴチでーす!』
傑「瀬都最近悟に似てきてるよ」
『まじか、直そ』
菜々子「あの、ありがとうございました」
『ん?なにが?』
美々子「私たちをあそこから出してくれて!」
『あー、うん、どういたしまして』
傑「救えてよかったよ」




夏油の奢りとなった昼食の場では、美々子も菜々子も段々と表情が明るくなっていった。
きっとそれは夜雲と夏油が緊張させないようにしているからだろう。



こうして高専に、特別新入生として美々子と菜々子が入学したのであった。

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紫響(プロフ) - yit高梨アヤメさん» 気づかなかった!教えてくださってありがとうございます! (10月14日 13時) (レス) id: b7abaf5ff0 (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (10月14日 12時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
紫響(プロフ) - 牛タンタレさん» まじですか!教えて下さりありがとうございます!! (10月1日 20時) (レス) id: 4b509ce746 (このIDを非表示/違反報告)
牛タンタレ - 初コメ失礼します!「なな」のところで傑が姿になっている気がします…「まぁ、悟…」の所です、意図的にそうしているのであればすみません。これからも更新頑張って下さい!! (10月1日 19時) (レス) @page8 id: 150b133d71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫響 | 作成日時:2023年8月18日 13時

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