にじゅうはち ページ29
夜雲が音のなった方へ急げば、4級から特級の呪霊がざっと60体ほど蠢いていた。
『やりすぎぃ〜笑』
思うに、上層部からの嫌がらせ、先程の口論が原因だろう。
夜雲は、低級の呪霊は取り込んでいた自身の呪霊に任せて、自分は2級から特級を相手した。
と言っても30体ほどいるのだが、
夜雲は、なんだかんだあってコピーしていた狗巻家の呪言を使って、2級の呪霊は祓ったが、流石にコピー品では特級クラスを祓うのは難しいらしかった。
『領域展開しちゃう?』
前にも説明した通りおひとり様用の領域展開。
今の状況では、この領域展開は都合がよすぎる。
出来るだけ呪霊に近づき、夜雲は手を組んだ
『領域展開......』
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領域内はベースは真っ白...
床も壁も天井も全てが白く、自分がどこに立っているのか分からなくなるくらいには白かった。
その中に取り込まれた呪霊は、自身の呪力を無くし、消えていくものが多い。
さすがに特級はまだ残っているものが多いが。
その真っ白な中、所々に様々な色が飛び散っていく。
赤、青、黄色、緑、ピンク、紫、グレー、オレンジ、水色
まるで絵の具が飛び散ったかのように...
まるでそこがキャンパスの上のような感覚で
色は段々と混ざりあっていき、最終的に黒くなっていく。
完全な黒ではなく、たくさんの色が見える、混ざりあった黒に...
『おいで』
夜雲がそう言うと、呪霊が次々にその黒い渦の中に吸い込まれていく。
傍から見ればそれは、呪霊が自分から向かって言っているように見えた。
領域内の呪霊が居なくなると、領域は解けた。
領域から出れば五条や他の生徒の姿が見える。
悟「無事だった?」
『ちょっとやりすぎた』
悟「そっか、寝てな」
五条がそう言えば、夜雲は催眠術でもかけられたかのように眠りについた。
倒れそうになった体を五条は受け止める。
悠仁「先生、夜雲先生大丈夫なん?」
悟「大丈夫だよ!ちょっと暴れすぎただけさ」
恵「久々に倒れるとこみました」
野薔薇「それ大丈夫なの?」
悟「寝かせとけば治るよ。さ、ちゃんと事情を説明してあげるから、明日の任務も授業も全て無しだ。」
棘「こんぶ?」
悟「あぁ。傑も交えて、明日は皆で会議だよ」
この時の会話を夜雲が聞いていたかは定かでは無いが、面倒臭いことになるのは確かだろう。
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紫響(プロフ) - yit高梨アヤメさん» 気づかなかった!教えてくださってありがとうございます! (10月14日 13時) (レス) id: b7abaf5ff0 (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (10月14日 12時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
紫響(プロフ) - 牛タンタレさん» まじですか!教えて下さりありがとうございます!! (10月1日 20時) (レス) id: 4b509ce746 (このIDを非表示/違反報告)
牛タンタレ - 初コメ失礼します!「なな」のところで傑が姿になっている気がします…「まぁ、悟…」の所です、意図的にそうしているのであればすみません。これからも更新頑張って下さい!! (10月1日 19時) (レス) @page8 id: 150b133d71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫響 | 作成日時:2023年8月18日 13時