にじゅう ページ21
某日某所
深夜2時 丑三つ時
補助「このビルで特急が出たとの報告が...」
『りょーかい』
夜雲が教師になってから、階級は特級予備軍となり、特級の任務が増えていった。
今回も特級のようで、補助監督の運転する車に乗り、ある廃ビルに来ていた。
補助「窓の報告によりますと、呪霊は高い知能を持っているとされています。“選択”を迫られる可能性もございますので充分に注意をして下さい」
『今のところ人質は？』
補助「ございません。人が亡くなったという話も出ていません」
『あいよ、なるはやで帰ってくるから待ってて』
補助「では帳を降ろします。闇より出てて闇より黒く、その穢れを禊払え。」
補助「それでは、ご武運を...」
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帳を下ろされ、辺りが暗くなってきたところを見計らい、夜雲はビルの中へ入っていった。
中は薄暗く、出るもんも出そうな雰囲気が漂っていた。
このビルは1階から10階まである大きなビルで、夜雲は1階から順に巡回していった。
『ここも無し、ぜってぇ上じゃねぇか』
1階から5階まで見た夜雲はもう上にいるだろうと決めつけた。
夜雲は決めたら最後までやる男だ、上にいると確信したのなら上に上がる。
夜雲は自分が出せる限界の力を使って、一気に10階まで飛んで行った。
と言っても、五条のように転移は出来ないので、素早く空間を移動するだけなのだが。。。
『ひゅー、特級さんのお出ましだ』
夜雲の狙い通り、最上階に特級がいた。
図体がでかく、体格のいい人間のような形をした呪霊がそこにはいた。
『早速だけど...おやすみ』
夜雲は学生時代に五条からコピーしていた術式を使い、術式反転赫を出して特級呪霊を祓った。
思いのほか早く終わった夜雲は、こうなればさっさと帰りたいと思ったのだろう。
10階の窓から飛び降り、帳の外へ出た。
突然現れた夜雲にびっくりする補助監督だが、もう慣れたもんだといつものように話す。
補助「お疲れ様でした」
『寝る』
補助「了解です。5分前には起こしますね」
『ん、』
それだけ言うと夜雲は後ろの席で座りながら寝てしまった。
寝ているところを無理やり起こされて任務へ駆り出されたのだから無理はないだろう。
だって今深夜の2時半だもの。
信じられないほど眠い時間だと思うもの()
寝かせてあげよう、と補助監督は思ったのであった。
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紫響(プロフ) - yit高梨アヤメさん» 気づかなかった！教えてくださってありがとうございます！ (10月14日 13時) (
レス) id: b7abaf5ff0 (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (10月14日 12時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
紫響(プロフ) - 牛タンタレさん» まじですか！教えて下さりありがとうございます！！ (10月1日 20時) (レス) id: 4b509ce746 (このIDを非表示/違反報告)
牛タンタレ - 初コメ失礼します！「なな」のところで傑が姿になっている気がします…「まぁ、悟…」の所です、意図的にそうしているのであればすみません。これからも更新頑張って下さい！！ (10月1日 19時) (レス) @page8 id: 150b133d71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫響 | 作成日時：2023年8月18日 13時
